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「歴史的な勝利」「ベルギーじゃ対戦できない相手」リバプール撃破に胸を張ったユニオンSG町田浩樹「2、3年前までは2部にいたチームなんで」【現地発コラム】

カテゴリ:海外日本人

中野吉之伴

2023年12月17日

「サポーターの喜んでいる姿を見るのはやっぱり嬉しい」

セットプレーからヘディングシュートを放つ町田。(C)Getty Images

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 日本代表DF町田浩樹が所属するユニオン・サン=ジロワーズが、日本代表MF遠藤航がプレーするリバプールとヨーロッパリーグのグループリーグ最終節で対戦し、2-1で勝利した。

 この試合に向けての両者の立ち位置と思惑は対照的だった。2位での決勝トーナメント進出の可能性を残すホームのユニオン・サン=ジロワーズは勝利がマスト。加えて、同時開催の他会場でトゥールーズがLASKに敗れることが条件だった。対するリバプールはすでに1位でのグループリーグ突破を決めており、スタメンの多くを若手選手が占める完全ターンオーバーで試合に臨むことになった。

 ホームの大歓声に後押しされたサン=ジロワーズは立ち上がりから勇敢なプレーでゴールに迫る。リバプールでの試合では「チームとしてボールを持つのを怖がっている場面があって。なかなか自分たちの時間だったり、テンポってのは出来なかった」と町田は振り返っていた。だが、この試合では「しっかりブロックひいたなかでもボールも持ててましたし、堅守速攻っていう部分はうまくいったのかなと」とポジティブな感触を口にしていた。
 
 最後まで集中力を切らさず、インテンシティも高いままキープし続けたサン=ジロワーズ。ただトゥールーズがLASKに勝利したため、勝点1差でグループステージを3位で終え、ヨーロッパカンファレンスリーグのプレーオフに回ることになった。最高のシナリオだったわけではないかもしれない。それでもファンの喜びは本当に大きかった。町田もそうだ。

「やっぱりクラブとしても個人としてもやっぱり歴史的な勝利だと思いますし。試合後のあのサポーターの喜んでいる姿を見るのはやっぱり嬉しいです」

 そして「相手もベストメンバーじゃなかった」というのは認めたうえで、「やっぱり誰もが知っているクラブですし、ベルギーじゃ対戦できない相手。自分たちにとっても今後に繋がる勝利かなと」と素直に勝利を喜んでいた。

 こうした試合で若手中心のチームが相手となると、「勝てて当たり前」「本当の実力じゃない」という見方もされがちだが、若手だろうと誰だろうと、そのクラブが実力や資質を見込んで獲得された選手たちなのだ。そのクラブのユニホームを着てピッチに立つ以上、勝てば確かな結果として歴史に名を刻める。
【動画】町田と遠藤が直接対決!ユニオンSGがリバプールに歴史的勝利
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