スピード以外の部分でも進化し続けている名古屋の“心臓”。

磐田との開幕戦では、スピードを活かしてボールを前に運んだものの、その後のプレーがいまひとつだった。27歳になって最初に迎える試合(2節・広島戦)では、どれだけ改善されているだろうか。 写真:滝川 敏之(サッカーダイジェスト写真部)
◇永井謙佑(名古屋グランパス):1989年3月5日生まれ 広島県福山市出身
日本サッカー界を代表するスピードスター。広島県に生を受け、幼年期を本場ブラジルで過ごした永井は、身体能力と技術が融合された、日本では決して多くない存在である。
九州国際大学付属高校時代には高校選手権にも出場(2回戦敗退)して2得点を挙げ、福岡大学に進学すると、年代別の代表チームでも活躍。Jチームの特別指定選手として、早くもプロの舞台を経験した。
複数のクラブの誘いのなかから名古屋グランパスを選び、2011年にプロデビュー。主にスーパーサブとして重宝され、翌年からスタメンに名を連ねる試合数は増加した。
世界の舞台で大きなインパクトを残したのは2012年だ。ロンドン・オリンピックで、スピードを前面に押し出したプレーで日本代表の上位進出に大貢献。スペイン戦では相手DFを退場に追い込み、モロッコ戦、エジプト戦ではマーカーを置き去りにしてゴールを決めた。
あまりのスピードに、海外メディアからあらぬ疑いまでかけられたという逸話もある永井。翌年からの海外挑戦(ベルギーのスタンダール・リエージュへレンタル移籍)は短期間に終わったが、復帰した名古屋では様々な役割を経験しながら、進化を続けた。
低迷するチームのなかで、14年はキャリアハイの12ゴールを決め、昨季も31試合に出場(自己最多)して10得点。9つのアシストを決めるなど、攻撃におけるその存在の重要性を年々高めている。
日本代表でも、大学時代の10年以来、5年ぶりに招集を受け、5試合に出場した(通算キャップ数は6)。
主武器のスピードにも緩急をつけて相手を翻弄するなどクレバーさも随所で見られ、近年はフィジカルコンタクトも格段に強くなった。今季、彼はチームの心臓であり、そのパフォーマンスが名古屋の結果を左右すると言っても過言ではない。
厳しい戦いが予想されながら、ジュビロ磐田を下して白星スタートを切ったチームにおいて、27歳と円熟期に入った永井がいかなるプレーを見せてくれるか。ロシア・ワールドカップ予選を戦う日本代表での活躍にも期待しながら、注視していきたい。
日本サッカー界を代表するスピードスター。広島県に生を受け、幼年期を本場ブラジルで過ごした永井は、身体能力と技術が融合された、日本では決して多くない存在である。
九州国際大学付属高校時代には高校選手権にも出場(2回戦敗退)して2得点を挙げ、福岡大学に進学すると、年代別の代表チームでも活躍。Jチームの特別指定選手として、早くもプロの舞台を経験した。
複数のクラブの誘いのなかから名古屋グランパスを選び、2011年にプロデビュー。主にスーパーサブとして重宝され、翌年からスタメンに名を連ねる試合数は増加した。
世界の舞台で大きなインパクトを残したのは2012年だ。ロンドン・オリンピックで、スピードを前面に押し出したプレーで日本代表の上位進出に大貢献。スペイン戦では相手DFを退場に追い込み、モロッコ戦、エジプト戦ではマーカーを置き去りにしてゴールを決めた。
あまりのスピードに、海外メディアからあらぬ疑いまでかけられたという逸話もある永井。翌年からの海外挑戦(ベルギーのスタンダール・リエージュへレンタル移籍)は短期間に終わったが、復帰した名古屋では様々な役割を経験しながら、進化を続けた。
低迷するチームのなかで、14年はキャリアハイの12ゴールを決め、昨季も31試合に出場(自己最多)して10得点。9つのアシストを決めるなど、攻撃におけるその存在の重要性を年々高めている。
日本代表でも、大学時代の10年以来、5年ぶりに招集を受け、5試合に出場した(通算キャップ数は6)。
主武器のスピードにも緩急をつけて相手を翻弄するなどクレバーさも随所で見られ、近年はフィジカルコンタクトも格段に強くなった。今季、彼はチームの心臓であり、そのパフォーマンスが名古屋の結果を左右すると言っても過言ではない。
厳しい戦いが予想されながら、ジュビロ磐田を下して白星スタートを切ったチームにおいて、27歳と円熟期に入った永井がいかなるプレーを見せてくれるか。ロシア・ワールドカップ予選を戦う日本代表での活躍にも期待しながら、注視していきたい。