【今日の誕生日】3月4日/新たな「アルゼンチン人伝説」の創成はなるか――ラメラ(トッテナム)

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年03月04日

アルゼンチン人と縁深いクラブでの、アルゼンチン人同士の絆。

才能を開花させてスパーズの歴史に名を残せるか。またラメラには、アルゼンチン代表での活躍という夢もある。現在唯一の得点は、14年W杯決勝の雪辱(4-2)を果たした同年9月3日のドイツ戦(2点目)で挙げたものだ。 (C) Getty Images

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◇エリク・ラメラ:1992年3月4日生まれ・アルゼンチン・ブエノスアイレス出身
 
 ローティーンの頃にはすでに、抜群のテクニックを誇っていたラメラ。左足の天才ということになれば、すぐにアルゼンチン人はディエゴ・マラドーナを連想し、ノスタルジーに浸るとともに、多大な期待をこの少年に抱いたものだ。
 
 12歳の時にバルセロナが獲得に乗り出し、家族に対しても生活の保障を約束したというエピソードはリオネル・メッシを彷彿とさせるが、ラメラはこれを蹴り、08年にリーベルでプロとしてのキャリアをスタートさせた。
 
 もっとも、その才能はアルゼンチンに留まっていることを許されず、3年後に約12億円の移籍金でセリエAの強豪ローマの一員に。攻撃信奉者のズデネク・ゼーマンが指揮を執った12-13シーズンには15得点を記録し、ブレークを果たした。
 
 一躍、人気銘柄となった彼を他クラブが放っておくはずがなく、13年夏にはトッテナムが30億円超というクラブ史上最高額の移籍金を払って、この宝石を手に入れた。
 
 しかし、パスを足元に受けて積極的にドリブルで仕掛けるのが好きな典型的なアルゼンチンの技巧派は、新天地のサッカーにはなかなか馴染めず。守備も苦手なラメラは、入れ替わりでレアル・マドリーに移籍したガレス・ベイルの後釜として期待されるも、わずか9試合の出場に止まり、期待を裏切った。
 
 2年目は、ヨーロッパリーグ(EL)のアステラス・トリポリス戦でペナルティエリアの外からラボーナでゴールを決めたり(同カップ戦のベストゴールに選出)と、才能の一端を見せつけたりもしたが、シーズンを通してはまだ、出来は及第点以下だった。
 
 そして迎えた今シーズン、開幕前にはソン・フンミンの加入を受けて退団も噂されたが、首位争いを展開するスパーズで今、ラメラの重要性は確実に高まっている。相性の良いELではモナコ戦でのハットトリックを含め、6試合で6得点と結果も残している。
 
 マウリシオ・ポチェティーノ監督は「彼には時間が必要だった。3年目でようやくその力を発揮できるようになった。(今シーズンは)ラメラのシーズンになる」と称賛した。
 
 対してラメラは、「ポチェティーノ監督には本当に助けられた。(スパーズでの)2年目に監督が来てくれたことで、全てが変わったんだ」と語る。
 
 このアルゼンチン人同士の絆が、今シーズンの終わりに、互いに対して最高の結果をもたらせるかどうか、非常に興味深い。
 
 ちなみにスパーズのアルゼンチン人といえば、1978年から加入したオズワルド・アルディレス、リカルド・ビジャが思い出される。FAカップ連覇(80-81、81-82シーズン)の原動力となり、クラブの殿堂入りも果たしている伝説的存在だ。
 
 誰からも愛され、82年に英国とアルゼンチンの間にフォークランド(マルビナス)紛争が勃発し、アルディレスが退団の意思を示した際、ファンが「フォークランドなんかくれてやるから、オジーを返してくれ」と訴えたのは有名な話だ。
 
 そんな偉大な2人でも果たせなかったリーグ優勝、欧州カップ制覇の夢は今シーズン、果たされるだろうか。そして24歳になったアルゼンチン人は、そこでどのような役割を果たすのか!?

スパーズの攻撃のリーダーであり、アイドルでもあった“オジー”アルディレス(右)と“リッキー”ビジャ(左)。「オジーズ・ドリーム」という曲がレコードリリースされたほどだ。写真中央はキース・バーキンショー監督。 (C) Getty Images

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アルゼンチン人といえば、あのマラドーナもスパーズでプレー。といっても、これは86年のオジー記念試合でのものだ。この2年前には、マリオ・ケンペスも友情出演でスパーズのユニホームに袖を通している。 (C) Getty Images

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