4年間で通算5864分間、最多出場賞も
“大学日本一”の座を掴み取るのは、一体どこだろうか。
全国各地区から総勢24チームが集結し、第72回全日本大学サッカー選手権大会が12月7日に開幕する。Jクラブ入りが内定している最終学年の4年生が数多く出場することもあって、大学サッカー界のシーズンラストを彩る“インカレ”に熱い視線が集まっている。
優勝候補の一角に挙げられるのが、今年度の第97回関東大学リーグ戦1部を制した筑波大だ。最多得点&最少失点というリーグ戦での盤石の戦いぶりが示すとおり、強豪ひしめく関東勢のなかでも頭ひとつ抜き出た感がある。目ざすは、6大会ぶり10回目のインカレ制覇だ(前身である東京教育大時代を含む)。
筑波大のキャプテンで、攻守の要であるボランチの山内翔(4年)は、リーグ優勝の興奮も冷めやらぬなか「これから先、まったく別の大会が始まります。タイトルに向けてチーム一丸となって戦いたいです」と、気持ちを新たにしていた。
今年度のリーグMVP&ベストイレブンに輝く山内は、大学1年の時のリーグ開幕戦にスタメン出場。以降、4年間で通算5864分間、ピッチに立ち、最多出場賞も受賞した。
積み重ねてきた実績は、やはりダテではなく、代えの利かない存在であることの証にほかならないだろう。筑波大の小井戸正亮監督から「カケル(翔)はピッチのなかの監督」と、全幅の信頼を寄せられている。
「大学に入ってきた頃は確かに上手いけど、と“けど”がつく選手でした。でも今は、誰よりも走るし、厳しいところで身体を張れるし、この4年間で、子どものプレーヤーから大人のプレーヤーに成長しましたね。キャプテンとしてもチームをまとめる役割をしっかり果たしてくれています」
【PHOTO】一致団結!歓喜に沸くノエスタを華やかに彩ったヴィッセルセレイアを特集!
全国各地区から総勢24チームが集結し、第72回全日本大学サッカー選手権大会が12月7日に開幕する。Jクラブ入りが内定している最終学年の4年生が数多く出場することもあって、大学サッカー界のシーズンラストを彩る“インカレ”に熱い視線が集まっている。
優勝候補の一角に挙げられるのが、今年度の第97回関東大学リーグ戦1部を制した筑波大だ。最多得点&最少失点というリーグ戦での盤石の戦いぶりが示すとおり、強豪ひしめく関東勢のなかでも頭ひとつ抜き出た感がある。目ざすは、6大会ぶり10回目のインカレ制覇だ(前身である東京教育大時代を含む)。
筑波大のキャプテンで、攻守の要であるボランチの山内翔(4年)は、リーグ優勝の興奮も冷めやらぬなか「これから先、まったく別の大会が始まります。タイトルに向けてチーム一丸となって戦いたいです」と、気持ちを新たにしていた。
今年度のリーグMVP&ベストイレブンに輝く山内は、大学1年の時のリーグ開幕戦にスタメン出場。以降、4年間で通算5864分間、ピッチに立ち、最多出場賞も受賞した。
積み重ねてきた実績は、やはりダテではなく、代えの利かない存在であることの証にほかならないだろう。筑波大の小井戸正亮監督から「カケル(翔)はピッチのなかの監督」と、全幅の信頼を寄せられている。
「大学に入ってきた頃は確かに上手いけど、と“けど”がつく選手でした。でも今は、誰よりも走るし、厳しいところで身体を張れるし、この4年間で、子どものプレーヤーから大人のプレーヤーに成長しましたね。キャプテンとしてもチームをまとめる役割をしっかり果たしてくれています」
【PHOTO】一致団結!歓喜に沸くノエスタを華やかに彩ったヴィッセルセレイアを特集!
小井戸監督の言葉は、さらに続く。
「(難しい状況になった時など)何とかしてくれ、カケルと思っていると、何とかしてくれる。彼がピッチにいると、本当に安心して見ていられます」
チームが上手く回るには、どうしたらいいか。キャプテンの山内は、日頃から思案を巡らせている。「ポジション柄というか、僕の性格かもしれませんが、しゃべることが多い」と笑顔を見せつつ、その極意をこう語った。
「僕はヴィッセル神戸のアカデミー出身ですけど、筑波大にはいろいろな環境のなかで育ってきた選手が集まってくる。人それぞれサッカーに対する考え方があるし、意見も違うので、みんなの声を聞きながら、すり合わせていくというのが一番大事かなと思っています」
こうした“対話路線”は、自身のプレースタイルやピッチ上での振る舞いにもよく表われている。
「今はこうしよう、ああしよう。どう思う?」
時には声で、時には身振り手振りで、時にはボールそのものにメッセージを込め、仲間たちと意思統一しながら戦おうとする雄弁な姿がそこにある。
今季のJ1リーグを制した神戸の下部組織で6年間、切磋琢磨してきた山内は、筑波大を経由し、古巣・神戸に戻る。大学でのサッカー生活に有終の美を飾るべく、“大学日本一”の栄誉を携えて、プロの扉を開く。その目標に今、挑もうとしている。
取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)
パリ五輪へのサバイバル。“セカンド”U-22日本代表の山内翔は熱く、冷静に。アジア競技大会に「これまで懸けてきたものをぶつけたい」
なぜ神戸内定を早々に決断したのか? かつては「自信がなかった」筑波大MF山内翔の古巣への並々ならぬ想い
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「(難しい状況になった時など)何とかしてくれ、カケルと思っていると、何とかしてくれる。彼がピッチにいると、本当に安心して見ていられます」
チームが上手く回るには、どうしたらいいか。キャプテンの山内は、日頃から思案を巡らせている。「ポジション柄というか、僕の性格かもしれませんが、しゃべることが多い」と笑顔を見せつつ、その極意をこう語った。
「僕はヴィッセル神戸のアカデミー出身ですけど、筑波大にはいろいろな環境のなかで育ってきた選手が集まってくる。人それぞれサッカーに対する考え方があるし、意見も違うので、みんなの声を聞きながら、すり合わせていくというのが一番大事かなと思っています」
こうした“対話路線”は、自身のプレースタイルやピッチ上での振る舞いにもよく表われている。
「今はこうしよう、ああしよう。どう思う?」
時には声で、時には身振り手振りで、時にはボールそのものにメッセージを込め、仲間たちと意思統一しながら戦おうとする雄弁な姿がそこにある。
今季のJ1リーグを制した神戸の下部組織で6年間、切磋琢磨してきた山内は、筑波大を経由し、古巣・神戸に戻る。大学でのサッカー生活に有終の美を飾るべく、“大学日本一”の栄誉を携えて、プロの扉を開く。その目標に今、挑もうとしている。
取材・文●小室功(オフィス・プリマベーラ)
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