関西大との練習試合を実施
C大阪のアカデミー技術委員長を務める風間八宏氏が行なっている“育成改革”。その突飛にも映る活動の様子をパート1としてお届けしよう。
◇ ◇ ◇
C大阪ではもう見慣れた光景なのかもしれない。
性別、年齢を問わない小学生から高校生までの選手たちが同じピッチでトレーニングを行なう。その様子は捉え方によっては異質に映るのだろう。
それこそC大阪のアカデミー技術委員長を務める風間八宏氏が定期的に取り組んでいるスペシャルトレーニング、略して“スペトレ”の一幕で、9月13日には関西大学との練習試合が組まれた。
なぜ身体の大きさから特長まで異なる選手たちを集め、チームとして戦うのか。
それは特殊に見えるフィールドでこそ、個々の意識や技術力を高められる、同世代の選手との研鑽だけでは得られない多くの“発見”があるからだ。
例えば小学生が高校生と1対1で対峙するとなった時。当然ながら小学生が高校生をスピードや体格で優るのは難しいはず。では、どうやって上回るのか。自分なりの解決方法を見つけ出すことで、新たな視点を手にできる。
一方、高校生が小学生らを相手にした時。小回りの利く相手にいつものような守備では対応し切れない場合があるかもしれない。軽く身体をぶつけただけでファウルを取られてしまう可能性だってある。そこで改めて考える。体格の異なる相手からボールを奪い切るにはどうすべきなのか、と。
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!
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C大阪ではもう見慣れた光景なのかもしれない。
性別、年齢を問わない小学生から高校生までの選手たちが同じピッチでトレーニングを行なう。その様子は捉え方によっては異質に映るのだろう。
それこそC大阪のアカデミー技術委員長を務める風間八宏氏が定期的に取り組んでいるスペシャルトレーニング、略して“スペトレ”の一幕で、9月13日には関西大学との練習試合が組まれた。
なぜ身体の大きさから特長まで異なる選手たちを集め、チームとして戦うのか。
それは特殊に見えるフィールドでこそ、個々の意識や技術力を高められる、同世代の選手との研鑽だけでは得られない多くの“発見”があるからだ。
例えば小学生が高校生と1対1で対峙するとなった時。当然ながら小学生が高校生をスピードや体格で優るのは難しいはず。では、どうやって上回るのか。自分なりの解決方法を見つけ出すことで、新たな視点を手にできる。
一方、高校生が小学生らを相手にした時。小回りの利く相手にいつものような守備では対応し切れない場合があるかもしれない。軽く身体をぶつけただけでファウルを取られてしまう可能性だってある。そこで改めて考える。体格の異なる相手からボールを奪い切るにはどうすべきなのか、と。
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!
風間氏も関西大との練習後、こう語っていた。
「『俺が一番上手い、じゃあチームを勝たせるにはどうしようかな』と考える選手もいるだろうし、『俺は好きなことだけ、やりたいことだけ、やりたい』と、考えている選手もいるかもしれない。いろんな考えを持った選手たちがいるなかで、自分たちの頭のなかをつなげないと試合には勝てない。だから、みんな必死に考える
いつも言っている個人の利益とチームの利益を一緒にするということ。それこそプロの世界では年齢、体格、国籍の異なる選手たちのなかでどうしたら上手くプレーできるか、勝てるかを考える。それと一緒だよね。
最初からやることが決められていると、チームのためには頑張れるけど、それ以上の力は出せない。その意味で自分が活躍することと、チームが勝つことを一緒にしないとダメ。そういう環境に慣れていけばどんどん変わっていくし、そうした仲間たちの姿を見た選手の意識も変わる。そういう環境を続けていくことだよね」
関西大との練習試合は15分×4本で行なわれ、トータルスコアは4-4(0-0、0-1、1-2、3-1)。C大阪側は今回は中学生を中心に、小学校5年生から高校3年生までの男女約40人をシャッフルしたA、B、Cチームそれぞれで1本ずつを戦い、その選抜チームが4本目に臨んだ。
4本目は大学生に3-1で勝っており、昨年8月には選抜チームが関東遠征を行ない、筑波大にも勝利している。選手たちの個々の力も伸びていると言えるのだろう。風間氏も手応えを口にする。
「あれだけ分かれてやってみてもみんな戦えていた。今回は中学生が多かったから、だいぶ力が上がっているなと。いろんなものを見せて、いろんなことをやらせて、成長してもらう。やっぱりそこが大事だなと」
「『俺が一番上手い、じゃあチームを勝たせるにはどうしようかな』と考える選手もいるだろうし、『俺は好きなことだけ、やりたいことだけ、やりたい』と、考えている選手もいるかもしれない。いろんな考えを持った選手たちがいるなかで、自分たちの頭のなかをつなげないと試合には勝てない。だから、みんな必死に考える
いつも言っている個人の利益とチームの利益を一緒にするということ。それこそプロの世界では年齢、体格、国籍の異なる選手たちのなかでどうしたら上手くプレーできるか、勝てるかを考える。それと一緒だよね。
最初からやることが決められていると、チームのためには頑張れるけど、それ以上の力は出せない。その意味で自分が活躍することと、チームが勝つことを一緒にしないとダメ。そういう環境に慣れていけばどんどん変わっていくし、そうした仲間たちの姿を見た選手の意識も変わる。そういう環境を続けていくことだよね」
関西大との練習試合は15分×4本で行なわれ、トータルスコアは4-4(0-0、0-1、1-2、3-1)。C大阪側は今回は中学生を中心に、小学校5年生から高校3年生までの男女約40人をシャッフルしたA、B、Cチームそれぞれで1本ずつを戦い、その選抜チームが4本目に臨んだ。
4本目は大学生に3-1で勝っており、昨年8月には選抜チームが関東遠征を行ない、筑波大にも勝利している。選手たちの個々の力も伸びていると言えるのだろう。風間氏も手応えを口にする。
「あれだけ分かれてやってみてもみんな戦えていた。今回は中学生が多かったから、だいぶ力が上がっているなと。いろんなものを見せて、いろんなことをやらせて、成長してもらう。やっぱりそこが大事だなと」