初ゴールが、新たな道を切り開くきっかけとなるだろうか。

　セルティックの岩田智輝は10月21日、スコットランドリーグ第９節のハーツ戦で、移籍後初ゴールを記録した。チームが３点先行から１点を返されて迎えた81分、ボックス内で豪快に左足を振り抜き、ネットを揺らしている。

　2022年のJリーグでMVPに輝き、大きな期待を背にシーズン途中だったセルティックに加わった岩田だが、スコットランドの地でなかなか出場機会を得ることができていない。

　アンジェ・ポステコグルー前監督が指揮していた昨季は、後半戦でリーグ戦の13試合に出場。スタメンに名を連ねることもあった。だが、ブレンダン・ロジャース監督が就任した今季は、ハーツ戦の前まで公式戦出場わずか２試合。先発ゼロという状況だった。

　岩田としては、ハーツ戦のゴールをターニングポイントにしたいところだ。セルティック専門サイト『The Celtic Star』も、「非常に確かな選手のようだ」と称賛している。

「スコットランドで戦うフィジカルを持ち、一方でテクニックも素晴らしい。あまり派手なタイプではないが、淡々と自分の仕事をこなす。まさに６番だ」

【動画】豪快な左足ショット！岩田のセルティック初ゴールをチェック

　同メディアは「試合の大半でメンバーだったことは、ロジャースが評価しているのが明らかであることを示している。だが、彼はチームに溶け込むのに苦しんだ」と続けた。

「しかし、トモキが出場時間を増やし、カラム・マグレガーを休ませるためにその出場時間を減らせるようになるかもしれない。また、マット・オライリーやレオ・ハタテがいなければ、キャプテンのポジションを前にして、イワタに組み立て役を任せるという選択肢もあり得る」

　The Celtic Starは「現時点ではベンチから時折出場するだけかもしれない。だが、その出場した機会で彼が自分やチームを裏切ることはないのだ」と、今後の岩田に期待を寄せている。

「割って入っていくのは大変だろうが、良い仕事を続けていけば、ロジャースが先発の機会を与えるのもそう遠くないだろう。今後数年、ロジャースの下で大きな役割を果たす優れた選手だ」

　岩田が中盤の厳しいポジション争いでチャンスをつかんでいけるか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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