［J２第39節］熊本 ０－３ 町田／10月22日／えがお健康スタジアム

「地道に頑張ってきたのがやっと報われて、本当に嬉しい」

　10月22日に行なわれたJ２第39節で、ロアッソ熊本に３－０で勝利し、クラブ史上初のJ１昇格を果たしたFC町田ゼルビアの主将・奥山政幸は、安堵した表情でそう語った。

　町田は2018年にJ２リーグを４位でフィニッシュするも、J１クラブライセンスを取得していなかったため、J１参入プレーオフには参加できなかった。そして、2021年は５位で終えるも、コロナ禍のためプレーオフが実施されなかった。
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　2017年から町田に在籍し、こうした経験をしている奥山だからこそ、ようやく達成できた想いが溢れる。

　また、今季は４節で首位に立つと、９節でその座を一度譲るが、10節で返り咲いて以降はずっとトップを走り続けてきた。「追われるプレッシャーもあったので、ホッとする気持ちもありました」と口にした奥山は、その強さの要因をこう語る。
　
「どんな状況になっても、みんながその目標だけを見続けて、努力し続けたから得られたと思います。それは試合に出ているメンバーだけじゃなくて、出ていないメンバーも本気で取り組んだからこそ、みんなで進んでこれた。素晴らしいメンバーが集まっているので、それをJ１昇格という結果として表わすことができて良かった」

　今節は、２位の清水エスパルスも勝利したため、J２優勝はお預けになったが、次節のホームでのツエーゲン金沢戦に勝てば、自力で決められる状況だ。

　奥山も「多くの方が来てくださると思いますし、もう１勝して、自分たちの手でしっかり掴み取って、もう一度みんなと喜び合う光景を刻みたい」と勝利を誓った。

取材・文●金子徹（サッカーダイジェスト編集部）

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