驚くべき選手が出てきた
レアル・マドリードのイングランド代表MFジュード・ベリンガムの勢いが止まらない。
ベリンガムは昨シーズンまでの時点で、「次世代を担う若手」ではあった。ドイツのボルシア・ドルトムントで、攻守の主役となっていた。そのポテンシャルの高さが評価され、今シーズンは1億ユーロ(約155億円)とも言われる移籍金でマドリーに移籍したのだ。
そこで、真価が明らかになった。10月10日現在、ラ・リーガ、チャンピオンズリーグ(CL)。圧巻のプレーを見せている。
マドリーの攻撃の中心として、力強くチームをけん引。カリム・ベンゼマが去って攻撃の軸を失ったチームで、一人で戦術を駆動させるような絶大な力を誇示。別格の存在だ。
CLのナポリ戦では、先制点を浴びた状況で、チームとして後手に回っていた。しかしベリンガムが一人で劣勢をひっくり返す。敵陣深くで、相手のパスミスを誘うように長い足でカットし、そのままドリブルでエリア内に入って、ヴィニシウス・ジュニオールへラストパス。ヴィニシウスが落ち着いてシュートを決め、あっという間に振り出しに戻した。
その後も、ベリンガムはセンターサークル付近でパスを受けると、まるで行く手が開かれるようにドリブルで進撃。相手が寄せられないコース取りをしているのもあるだろうが、ダイナミックな動きだけに、不用意に体を当てられないのだろう。彼はそのままエリアに入って、手をこまねいている敵をあざ笑うかのように右足で鋭い弾道のコントロールショットを決めた。
敵地で2-3での勝利に貢献している。
【動画】ベリンガムが抜群の動きで決めたオサスナ戦のゴール
ベリンガムは昨シーズンまでの時点で、「次世代を担う若手」ではあった。ドイツのボルシア・ドルトムントで、攻守の主役となっていた。そのポテンシャルの高さが評価され、今シーズンは1億ユーロ(約155億円)とも言われる移籍金でマドリーに移籍したのだ。
そこで、真価が明らかになった。10月10日現在、ラ・リーガ、チャンピオンズリーグ(CL)。圧巻のプレーを見せている。
マドリーの攻撃の中心として、力強くチームをけん引。カリム・ベンゼマが去って攻撃の軸を失ったチームで、一人で戦術を駆動させるような絶大な力を誇示。別格の存在だ。
CLのナポリ戦では、先制点を浴びた状況で、チームとして後手に回っていた。しかしベリンガムが一人で劣勢をひっくり返す。敵陣深くで、相手のパスミスを誘うように長い足でカットし、そのままドリブルでエリア内に入って、ヴィニシウス・ジュニオールへラストパス。ヴィニシウスが落ち着いてシュートを決め、あっという間に振り出しに戻した。
その後も、ベリンガムはセンターサークル付近でパスを受けると、まるで行く手が開かれるようにドリブルで進撃。相手が寄せられないコース取りをしているのもあるだろうが、ダイナミックな動きだけに、不用意に体を当てられないのだろう。彼はそのままエリアに入って、手をこまねいている敵をあざ笑うかのように右足で鋭い弾道のコントロールショットを決めた。
敵地で2-3での勝利に貢献している。
【動画】ベリンガムが抜群の動きで決めたオサスナ戦のゴール
技術レベルの高さは尋常ではない。同時にフィジカル的にも卓抜とし、体の軸がぶれずに長い手足を使えるだけに、達人のように相手の力を封じ込み、自分のペースでプレーできる。戦術的天才性も見え、どこにいて、どこにボールを置き、敵味方の現在の映像が頭の中に映し出されている。あまつさえ、その後に起きる映像のいくつかのパターンまで予測できる。
ナポリ戦後に行われたオサスナ戦では4-0と快勝したが、口火となる先制点は象徴的だった。
敵陣でルカ・モドリッチが縦パスを入れる瞬間、ベリンガムは最高のタイミングでポスト役になったダニエル・カルバハルに駆け寄っている。そこで落としたボールを予測していたように受けると、確実にボールをコントロール。敵ディフェンダーたちがチャージに来られない距離、角度で、流れのままにシュートを打って、ゴールネットを揺らした。
まるで次のプレーを読んでいるかのような動きだった。
リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドが最前線から退こうとしている今、驚くべき選手が出てきたものだ。
文●小宮良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
「クボは無敵の状態」逃がした魚は大きすぎた?古巣バルサの地元メディアが久保建英を絶賛!「MVPを獲得しない試合が奇妙」「偉大なスターに匹敵」
「日本人に最も興味」久保獲得資金のためにマドリーがユベントスFWの移籍を拒絶と現地報道!「クボのレベルなら47億円は安い」
「クオリティ高すぎ」圧巻の1G1A!マドリーMFベリンガムの衝撃ドリブル弾に「バケモンやん」「やばすぎる...」の声
ナポリ戦後に行われたオサスナ戦では4-0と快勝したが、口火となる先制点は象徴的だった。
敵陣でルカ・モドリッチが縦パスを入れる瞬間、ベリンガムは最高のタイミングでポスト役になったダニエル・カルバハルに駆け寄っている。そこで落としたボールを予測していたように受けると、確実にボールをコントロール。敵ディフェンダーたちがチャージに来られない距離、角度で、流れのままにシュートを打って、ゴールネットを揺らした。
まるで次のプレーを読んでいるかのような動きだった。
リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドが最前線から退こうとしている今、驚くべき選手が出てきたものだ。
文●小宮良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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