日本人選手にも大きな可能性が広がっている世界規模のスカウトプロジェクト。

2月21日にレッズランドで開催された『NIKE MOST WANTED』の関東セレクション。60名が凌ぎを削った。写真:NIKE

3月12~13日の「ジャパン ファイナル」への切符を掴んだ7名。(左から)林、岡村、滝谷、川元、櫻井、家鋪、栗田。写真:NIKE
『NIKE MOST WANTED』の関東セレクションが、2月21日に埼玉県のレッズランドで開催された。同セレクションは20歳以下のヤングプレーヤーの中から隠れた才能を発掘する世界規模のスカウトプロジェクトで、 2010年のスタート以来(2012年までの名称は『NIKE CHANCE』)、トム・ロジッチ(セルティック/オーストラリア代表)やデイビッド・アッカム(シカゴ・ファイア/ガーナ代表)など全世界で40名以上のプロフットボーラーを輩出している。
この日、関東全域から集まった60名は、パス回し、シュート練習、3対2、9対9、11対11などのメニューの中で、スカウト陣にそれぞれの個性をアピール。結果、GK櫻井康佑(大成高校)、CB滝谷直斗(FCコラソン)、CB林純(尚志高校)、MF川元雄太(座間高校)、FW家鋪謙介(専大松戸高校)、FW岡村晏登(八千代高校)、FW栗田マークアジェイ(東京実業高校)の7名が、3月12~13日に開催される「ジャパン ファイナル」への切符を勝ち取った。
選考を担当した櫛山匠コーチ(東京23FC U-23監督)とスペイン人のイバン・コーチは、前者が「昨年までと比べて、いい意味での強引さがある選手が減ったかもしれない。世界と戦うにはもっと我が欲しい」、後者が「テクニック、フィジカル、メンタルを総合的に見て選考している。とはいえ、平均点は低くても、センターバックならパワーや空中戦の強さ、フォワードならスピードやテクニックなど抜けた個性を持つ選手を優先的に選んだ」と感想を口にした。
横浜みなとみらいスポーツパークが舞台となる「ジャパン ファイナル」には、「関東セレクション」を勝ち抜いた7名に加えて、昨年12月25日に開催された「キックオフ セレクション」の勝者8名、2月28日にJ-GREEN堺で行なわれる「関西セレクション」の勝者、さらにナイキスカウトによって選抜された「シード選手」などが参加予定。4月にパリで開催される世界最終予選「グローバル ファイナル」行きの権利をかけて戦う。
この「グローバル ファイナル」の勝者は、イングランドに本拠を置くプロ養成機関、『ナイキアカデミー』に入寮。世界トップクラスの施設、コーチ陣、スタッフなどの下でエリートトレーニングを受ける権利を得る。
前年度は渡邊凌磨(前橋育英高校→早稲田大学)が、日本人としてはじめて「グローバルファイナル」の勝者に。渡邊はその後、練習参加を経てドイツのインゴルシュタットU-23と契約を結び、『ナイキアカデミー』に入寮する前にプロの世界に飛び込むなど、間違いなく日本人選手にも大きなチャンスが広がっている。
はたして、今年度は誰が「世界」への挑戦権を得るのか――。注目が集まる。
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
この日、関東全域から集まった60名は、パス回し、シュート練習、3対2、9対9、11対11などのメニューの中で、スカウト陣にそれぞれの個性をアピール。結果、GK櫻井康佑(大成高校)、CB滝谷直斗(FCコラソン)、CB林純(尚志高校)、MF川元雄太(座間高校)、FW家鋪謙介(専大松戸高校)、FW岡村晏登(八千代高校)、FW栗田マークアジェイ(東京実業高校)の7名が、3月12~13日に開催される「ジャパン ファイナル」への切符を勝ち取った。
選考を担当した櫛山匠コーチ(東京23FC U-23監督)とスペイン人のイバン・コーチは、前者が「昨年までと比べて、いい意味での強引さがある選手が減ったかもしれない。世界と戦うにはもっと我が欲しい」、後者が「テクニック、フィジカル、メンタルを総合的に見て選考している。とはいえ、平均点は低くても、センターバックならパワーや空中戦の強さ、フォワードならスピードやテクニックなど抜けた個性を持つ選手を優先的に選んだ」と感想を口にした。
横浜みなとみらいスポーツパークが舞台となる「ジャパン ファイナル」には、「関東セレクション」を勝ち抜いた7名に加えて、昨年12月25日に開催された「キックオフ セレクション」の勝者8名、2月28日にJ-GREEN堺で行なわれる「関西セレクション」の勝者、さらにナイキスカウトによって選抜された「シード選手」などが参加予定。4月にパリで開催される世界最終予選「グローバル ファイナル」行きの権利をかけて戦う。
この「グローバル ファイナル」の勝者は、イングランドに本拠を置くプロ養成機関、『ナイキアカデミー』に入寮。世界トップクラスの施設、コーチ陣、スタッフなどの下でエリートトレーニングを受ける権利を得る。
前年度は渡邊凌磨(前橋育英高校→早稲田大学)が、日本人としてはじめて「グローバルファイナル」の勝者に。渡邊はその後、練習参加を経てドイツのインゴルシュタットU-23と契約を結び、『ナイキアカデミー』に入寮する前にプロの世界に飛び込むなど、間違いなく日本人選手にも大きなチャンスが広がっている。
はたして、今年度は誰が「世界」への挑戦権を得るのか――。注目が集まる。
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)