【現地レポート】温存された香川――ヨーロッパリーグ重視の指揮官によるポジティブな采配だ

カテゴリ:海外日本人

山口裕平

2016年02月22日

気持ちを切り替えた香川。ポルト戦に向けコンディションは上々。

レバークーゼン戦の前半、ドルトムントは効果的な攻撃がほとんど見られなかった。このことと香川不在は、全く無関係ではないだろう。 (C) Getty Images

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 香川の出場はなし――。このトゥヘル監督の采配は、木曜日(2月25日)のヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦、ポルトとのリターンマッチ(アウェー)を見据えての判断だと言えるだろう。
 
 ブンデスリーガ第22節でレバークーゼンとの上位対決を迎えたドルトムントは、先週木曜日に行なわれたポルト戦とは大きくスタメンを変えてこの試合に臨み、オーバメヤンのゴールを守り切って勝利した。これはトゥヘル監督とドルトムントにとって、最高の結果となったはずだ。
 
【試合レポート】レバークーゼン 0-ドルトムント
 
 この試合で指揮官は、ポルト戦から5人のメンバーを入れ替えてきた。これはメンバーを“落とした”と言っても過言でない采配である。
 
 暫定4位チームとの上位対決とはいえ、試合前の段階で勝点差は13。この試合を落とせば首位バイエルン追走はより厳しくなるが、一方で2位の座がすぐに脅かさせる危険性もない。
 
 となれば、この試合よりも、優勝を目指すELを優先した判断を下したとしてもおかしくはない。そして、ドルトムントは辛抱強い戦いを見せ、ワンチャンスをモノにして勝点3を勝ち取ってみせた。
 
 先週のポルト戦の先発で今回のレバークーゼン戦のスタメンを外れたのは、左SBのシュメルツァーと、シャヒン、ヴァイグル、香川の中盤3人、そしてロイスだ。
 
 シャヒンは病み上がり、残りの4選手は最近2試合の出場時間が100分を超えている。今後も過密日程が続くことも踏まえての、EL優先の采配だと考えられる。
 
 事実、トゥヘル監督は調整も兼ねて、後半からロイスとヴァイグルをピッチに送り込んでいる。77分にCBパパスタソプーロス負傷を受けてCBスボティッチで3枚目のカードを切らなければ、香川が出場していた可能性も少なくない。
 
 香川も、「(監督から今回の欠場について)話はなかったですけど、そう(ポジティブに)捉えて準備します」と、次の試合へと気持ちを切り替えている。
 
 第1戦を2-0で勝利し、アドバンテージを持ってアウェーでの第2戦に臨むドルトムントだが、昨シーズン、チャンピオンズ・リーグでベスト8に入ったポルトの力は侮れない。
 
「アウェーなのでまた厳しい試合になると思います。僕らには2-0というアドバンテージがありますが、それを意識しすぎてしまうと難しいゲームになってしまう。1点取れれば大きく変わると思うし、先制点がキーポイントになってくると思うので、しっかり準備していきたいと思います」
 
 香川は第2戦に向けて、気持ちを引き締めている。
 
 レバークーゼン戦後、彼は同じく出場のなかったラモスとともに、10分ほどピッチでダッシュ・メニューをこなした。中3日で迎えるポルト戦に向け、香川のコンディションは上々だ。
 
現地取材・文:山口 裕平

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