「ひとり入るだけでこれだけ違うのか」
[国際親善試合]日本 4-1 カナダ/10月13日/デンカビッグスワンスタジアム
「衝撃」などと大袈裟な言葉を使うと、本人に失礼かもしれないが、カナダ戦で田中碧が残したインパクトはそれほど特大だった。
クラブでのパフォーマンスを考えるとスタメン出場も驚きだったが、開始2分にいきなりミドルシュートを叩き込むと、49分にも見事なボレーで2点目を奪取。チームの2点目にも絡んだ。
守備では4-1-4-1の左インサイドハーフながら、前半の途中からは状況に応じてボランチの位置まで下がってディフェンスを安定させ、ビルドアップにも貢献した。
過去にも、このMFが劇的にチームを変えた瞬間が2回あった。一度目は2021年3月29日、東京五輪代表のアルゼンチン戦だ。
南米の強豪との2連戦で、0-1と敗れた初戦は欠場した田中は、板倉滉とダブルボランチを組み、出色のプレーを連発。当たり負けしないフィジカルで的確にボールを回収し、アルゼンチンの攻撃を分断すれば、スムーズに2列目にボールを配給してアタックの起点となった。「ひとり入るだけでこれだけ違うのか」と驚かされた。
【PHOTO】日本代表のカナダ戦出場17選手&監督の採点・寸評。3人が7点台の高評価。MOMは2ゴールの17番
「衝撃」などと大袈裟な言葉を使うと、本人に失礼かもしれないが、カナダ戦で田中碧が残したインパクトはそれほど特大だった。
クラブでのパフォーマンスを考えるとスタメン出場も驚きだったが、開始2分にいきなりミドルシュートを叩き込むと、49分にも見事なボレーで2点目を奪取。チームの2点目にも絡んだ。
守備では4-1-4-1の左インサイドハーフながら、前半の途中からは状況に応じてボランチの位置まで下がってディフェンスを安定させ、ビルドアップにも貢献した。
過去にも、このMFが劇的にチームを変えた瞬間が2回あった。一度目は2021年3月29日、東京五輪代表のアルゼンチン戦だ。
南米の強豪との2連戦で、0-1と敗れた初戦は欠場した田中は、板倉滉とダブルボランチを組み、出色のプレーを連発。当たり負けしないフィジカルで的確にボールを回収し、アルゼンチンの攻撃を分断すれば、スムーズに2列目にボールを配給してアタックの起点となった。「ひとり入るだけでこれだけ違うのか」と驚かされた。
【PHOTO】日本代表のカナダ戦出場17選手&監督の採点・寸評。3人が7点台の高評価。MOMは2ゴールの17番
二度目は、同じ21年の10月12日に開催されたカタール・ワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦だ。1勝2敗というまさかのスタートを切った森保ジャパンは、悪い流れを変えるため、4-2-3-1から4-3-3へシステム変更する。
インサイドハーフでスタメンに抜擢された田中は、開始8分に先制点を奪取。精力的に動いて中盤を活性化し、危機に瀕していたチームの文字通り救世主となった。日本はここから6連勝を飾り、一気にW杯出場を決めたのは周知の通りだ。
その2試合と比べて、カナダ戦は劇的にチームの何かを変えたわけではない。とはいえ、9月のドイツ戦でダメ押し点を奪ったものの、第二次森保ジャパンではやや低下していた存在感を改めて証明し、自身の評価をぐっと上げた。
11月から始まる2026年W杯のアジア二次予選、来年のアジアカップに向けて、守田英正の代わりとなり得ると示したのは小さくない収穫だった。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
「スタメンではなく、どう感じた?」“一番の大歓声”を浴びるも出番なし。久保建英に直撃「もう、そこの...ノーコメントで」
「ほぼフルメンバーで臨んだのに...」森保Jに4失点大敗のカナダを母国メディアが酷評「日本の猛攻にまったく準備ができていない」
「故意に削ったわけでは...」セルティック同僚のタックルで中村敬斗が負傷。古橋亨梧が複雑な心中明かす「僕の立場からは何とも言いにくい」
インサイドハーフでスタメンに抜擢された田中は、開始8分に先制点を奪取。精力的に動いて中盤を活性化し、危機に瀕していたチームの文字通り救世主となった。日本はここから6連勝を飾り、一気にW杯出場を決めたのは周知の通りだ。
その2試合と比べて、カナダ戦は劇的にチームの何かを変えたわけではない。とはいえ、9月のドイツ戦でダメ押し点を奪ったものの、第二次森保ジャパンではやや低下していた存在感を改めて証明し、自身の評価をぐっと上げた。
11月から始まる2026年W杯のアジア二次予選、来年のアジアカップに向けて、守田英正の代わりとなり得ると示したのは小さくない収穫だった。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
「スタメンではなく、どう感じた?」“一番の大歓声”を浴びるも出番なし。久保建英に直撃「もう、そこの...ノーコメントで」
「ほぼフルメンバーで臨んだのに...」森保Jに4失点大敗のカナダを母国メディアが酷評「日本の猛攻にまったく準備ができていない」
「故意に削ったわけでは...」セルティック同僚のタックルで中村敬斗が負傷。古橋亨梧が複雑な心中明かす「僕の立場からは何とも言いにくい」