奇しくも日本と韓国が同じ日に、ワールドカップ出場国を相手に４ゴールを挙げて快勝を収めた。

　10月13日、日本代表は新潟にカナダ代表を迎えてフレンドリーマッチを行ない、４－１の勝利を飾った。前半だけで３ゴールを奪って試合を優位に進めると、後半も田中碧が加点。カナダの反撃を終盤の１点に食い止めてみせた。これで森保ジャパンは５連勝を達成し、好調を維持している。

　一方ソウルでは韓国代表がチュニジア代表と対戦。こちらは前半をスコアレスで折り返すも、後半にホームチームが爆発する。イ・ガンインが２ゴールを決める大活躍で、４－０の完勝。試合前にスタンドからブーイングを浴びたクリンスマン監督も、就任後初のホームでの勝ち星にほっと胸をなでおろしたことだろう。

　そんな東アジア二強の快勝劇に、羨望の眼差しを送るのが中国メディア『捜狐体育』だ。「日本が４－１、韓国が４－０だ。2026年のワールドカップに向けて中国サッカーは恥ずかしい状況にある」と記し、「彼らが実力ある対戦国と真っ向から戦って大勝したのに対して、我ら中国代表チームは大連でベトナムを相手になんとか勝ちを拾った。日韓両国の照準はあくまで世界に向けられているのだ」と嘆いた。

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　さらに同メディアは「もう彼らには追いつけないのか。こうして充実したマッチメイクを繰り返して強化を押し進める彼らとの差は広がる一方だ」と論じ、「11月に中国はワールドカップ予選で韓国と対戦するが、現在の両国の力関係では勝利など至難の業だろう。なんとか負けないような戦法を考え、その他の試合では確実に勝利を挙げていかなければ先はない」と続けた。

　北中米ワールドカップのアジア２次予選で中国は韓国、タイ、シンガポール対グアムの勝者とリーグ戦を戦う。かたや日本はシリア、北朝鮮、ミャンマー対マカオの勝者と同居。各グループの上位２チームが最終予選に進出するレギュレーションだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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