左SBの本命候補。約1年ぶりに代表復帰した中山雄太に、あえて注文をつけるなら...

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2023年10月10日

「苦しい時間は1つもなかった」

「新しい中山雄太として帰る」。久々の代表でどんなプレーを見せるか楽しみだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 10月のカナダ(13日)&チュニジア(17日)との2連戦に向けて、日本代表の合宿が9日から千葉市内でスタートした。

 あいにくの冷たい雨に見舞われたこの日は、欧州から帰国した板倉滉(ボルシアMG)、田中碧(デュッセルドルフ)ら10人が参加。田中と伊藤敦樹(浦和)、毎熊晟矢(C大阪)のフィールドプレーヤー3人と、前川黛也(神戸)、大迫敬介(広島)のGK2人がピッチに出て、シュート練習やゲーム形式などのメニューを消化。それ以外は室内調整のみとなった。

 こうしたなか、特に注目度が高かったのが、2022年のカタール・ワールドカップのメンバーに選出されながら、右アキレス腱断裂の重傷を負い、代表辞退を強いられた中山雄太(ハダースフィールド)の復帰だろう。

「第一線に戻ってくるまでの10か月間は短かった。その期間は本当に充実していましたし、苦しい時間は1つもなかった」と、本人はとにかく前向きな物言いを見せていた。

 とはいえ、前回のW杯最終予選時から長友佑都(FC東京)と左SBのレギュラー争いを堂々と繰り広げていた人間が、大目標のカタールに行けなかったのだから、悔しさを感じないはずがない。
 
「仲間の活躍はすごく素直に喜べたけど、クロアチア戦は悔しさがすごく強かった」という発言が本音だろう。大きなアクシデントを乗り越え、中山は約1年がかりでついに復活を果たしたのだ。

 となると、気になるのは左SB競争の行方。3月の第二次森保ジャパン発足後は、15年間、定位置を守ってきた長友が外れ、バングーナガンデ佳史扶(FC東京)、森下龍矢(名古屋)ら新戦力がテストされた。

 が、9月のドイツ&トルコとの2連戦では、伊藤洋輝(シュツットガルト)が続けてスタメン出場。森保一監督の基準をクリアしているのは、今のところ彼だけなのだろう。

 もちろん伊藤洋は目下、シュツットガルトでコンスタントに左SBで出場。これまで残留争いの常連だったチームが、今季は2位(7節終了時)にジャンプアップしており、躍進の原動力になっているのも確かだ。

 ただ、日本代表としてはその伊藤洋だけにすべてを任せていていいわけではない。11月からは2026年北中米W杯のアジア2次予選がスタートするし、来年1~2月にはアジアカップもある。決勝までは7試合あり、全試合で同じ選手を出すわけにもいかない。左SBも併用できる体制を整えておく必要があるのだ。

【PHOTO】カナダ&チュニジアと対戦!親善試合に挑む日本代表招集メンバー26人を一挙紹介!
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