互いの特長が表われるゴールに
[天皇杯・準決勝]川崎4-2福岡/10月8日/等々力陸上競技場
川崎が福岡と等々力で対戦した天皇杯の準決勝。川崎は前半を1-1で折り返し、押し込まれる時間帯もあったが、後半に3点を奪って決勝進出を掴んだ。
脇坂泰斗のCKをニアで山村和也が頭で合わせた1点目、こぼれ球を橘田健人が左足のミドルでDFのブロックにあいながら蹴り込んだ2点目、そして再び脇坂のCKから今度はファーでレアンドロ・ダミアンが頭で決めた4点目と、どのゴールも迫力があった。
ただし会場が最も沸いたのは、マルシーニョの快足とGKチョン・ソンリョンの正確なフィードが高次元に噛み合ったチーム3点目ではないか。
相手のCKからGKチョン・ソンリョンがボールをキャッチすると、即座にパントキック。そのボールは前線を走っていた快速アタッカー、マルシーニョのもとへ。
DFと競り合いながらマルシーニョは出てきたGKの鼻先でフワリと浮かせると、ボールはそのまま無人のゴールへと吸い込まれていった。
スタンドが唖然とするなかで決まった、まさに“光速”カウンターだった。
【動画】マルシーニョのゴール
川崎が福岡と等々力で対戦した天皇杯の準決勝。川崎は前半を1-1で折り返し、押し込まれる時間帯もあったが、後半に3点を奪って決勝進出を掴んだ。
脇坂泰斗のCKをニアで山村和也が頭で合わせた1点目、こぼれ球を橘田健人が左足のミドルでDFのブロックにあいながら蹴り込んだ2点目、そして再び脇坂のCKから今度はファーでレアンドロ・ダミアンが頭で決めた4点目と、どのゴールも迫力があった。
ただし会場が最も沸いたのは、マルシーニョの快足とGKチョン・ソンリョンの正確なフィードが高次元に噛み合ったチーム3点目ではないか。
相手のCKからGKチョン・ソンリョンがボールをキャッチすると、即座にパントキック。そのボールは前線を走っていた快速アタッカー、マルシーニョのもとへ。
DFと競り合いながらマルシーニョは出てきたGKの鼻先でフワリと浮かせると、ボールはそのまま無人のゴールへと吸い込まれていった。
スタンドが唖然とするなかで決まった、まさに“光速”カウンターだった。
【動画】マルシーニョのゴール
マルシーニョがベンチに駆け寄るなか、ピッチの選手たちはチョン・ソンリョンも祝福。ふたりの良好なコンビネーションは試合後の互いの言葉にもよく表われていた。
「マルちゃん(マルシーニョ)はスピードがあるので意識していました。タイミングよく抜け出してくれました。僕らはボールを回すだけではなく、カウンターの鋭さもストロングポイントです。
マルちゃんが前に残っているのは見えていましたし、試合前、マルちゃんから『裏を狙ってほしい。その準備をしておく』と言われることもあります。僕のキックがひとつ特長であることを意識してくれていたのだと思います」(チョン・ソンリョン)
「ソンリョンから完璧なフィードがあったので、自分はしっかりとゴールキーパーを見て落ち着いて決めることができました。
練習ではこういった場面があるんですが、今日は『(ボールを)取ったら見ているぞ』と、言われていたので、自分も生かすことができて良かったです。
(チョン・ソンリョンが)持った時にアイコンタクトと言うより、持った時に自分は走り出していました。相手のディフェンスが戻るのが少し遅かったので、僕もソンリョンも見逃さずに素晴らしいアシストだったと思います」(マルシーニョ)
過去のゲームでも同様の形は何度もトライしていたが、ここまでキレイにゴールにつながることはなかっただけに、喜びも大きかったはず。
ふたりの連係と巧みな技が合わさった見事な得点であった。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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マルちゃんが前に残っているのは見えていましたし、試合前、マルちゃんから『裏を狙ってほしい。その準備をしておく』と言われることもあります。僕のキックがひとつ特長であることを意識してくれていたのだと思います」(チョン・ソンリョン)
「ソンリョンから完璧なフィードがあったので、自分はしっかりとゴールキーパーを見て落ち着いて決めることができました。
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(チョン・ソンリョンが)持った時にアイコンタクトと言うより、持った時に自分は走り出していました。相手のディフェンスが戻るのが少し遅かったので、僕もソンリョンも見逃さずに素晴らしいアシストだったと思います」(マルシーニョ)
過去のゲームでも同様の形は何度もトライしていたが、ここまでキレイにゴールにつながることはなかっただけに、喜びも大きかったはず。
ふたりの連係と巧みな技が合わさった見事な得点であった。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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