【U-18日本代表】急成長を遂げる小川航基が桐光学園のエースからU-18のエースへ

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2015年07月21日

C大阪U-18の岸本武流とのコンビで得点・アシストを量産。

U-18日本代表の得点源として期待されるFW小川。新潟合宿でも輝きを放っていた。

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 今年に入り急成長を遂げるストライカーが、U-18日本代表でもその存在を大きくアピールしている。U-18日本代表が参戦した6月の『パンダカップ』(@中国)では、キルギス、中国、スロバキアを相手に、全試合ゴールとなる5得点をマーク。エースストライカーとして、文句無しの活躍を見せた。
 
 もちろん、所属する桐光学園でも、苦しい試合にこそゴールという結果を残してチームを牽引。勝負強さを発揮している。そして7月16、17日に行なわれた新潟合宿でも好調ぶりを見せつけた。
 
 最終日に行なわれたジャパンサッカーカレッジとの練習試合(45分×3本)では、1本目にスタメン出場。パンダカップでもコンビを組んだ岸本武流(C大阪U-18)との2トップでスムーズな連係を見せ、攻撃をリードした。
 
 43分には、堂安律(G大阪ユース)のパスを受け、そのままドリブルで前に運ぶと、裏へ飛び出した岸本の動きを見逃さず、絶妙なスルーパスで2点目をアシスト。2本目にも縦パスを受けてサイドを突破すると、中央の岸本の足下にピタリと届くグラウンダーのクロス。岸本のスピードを殺さず、次のプレーにスムーズに移行できる上質のパスで、3点目をアシストした。
 
 自身のゴールこそなかったが、高いパスセンスとポジショニングの良さを発揮し、U-18代表の攻撃に欠かせない存在であることを再確認させた。
「プリンスリーグでは自分が挟まれてしまって、動けなくなることが多かったので、なるべくボールのないところで質の高い動きをして、マークを外してフリーになったりと、意識を持って取り組んできました」
 
 ゴール前での怖さに加え、オフ・ザ・ボールの動きに磨きを掛けたことで、着実にステップアップした小川。練習試合で見せた2アシストはまさにそれを証明したプレーだった。
 
「まずインターハイで全力を出して、10月の本番に選ばれるように頑張りたい」
 
 U-18日本代表の内山篤監督からの信頼が厚いのは間違いない。10月にラオスで開催されるU-19アジア選手権予選(U-20ワールドカップのアジア1次予選)でも、エースとしての責務を任されるはず。桐光の頼れるストライカーが、この夏さらにその技を研ぎ澄まし、アジアの舞台に挑む。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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