日本サッカー界のスーパーレジェンド奥寺康彦氏が、城彰二氏の公式YouTubeチャンネル『JOチャンネル』に出演。ストライカー不足を嘆いた。
【動画】奥寺康彦＆城彰二が激論！ ストライカーが育ってこない現状
　日本代表では海外組が大勢を占める現状もあり、「レベルの高いところでやっている。成長はすごくしている」と感じているようだ。

　一方で、守備面のさらなる強化と整備を求めると同時に、現役時代はブンデスリーガでも活躍した元日本代表の71歳は、頼れるFWの不在に危機感を覚える。

「ゼロトップみたいな感じで、どこからでも点を取るんだよっていう形を作らざるを得ない。そこにドンとしていれば、もっといろんなことができるはずなんだけど」

　現状を踏まえて、「ストライカーが育ってこない。見つけられないのか、良いかなと思っても、なかなか、ね」と懸念。「そこそこはいるかもしれないけど、トーンと飛びぬけている選手はいないと思う。ここはちょっと問題だよ、ホント」と指摘する。

　育成年代を見ても、奥寺氏は思う部分があるようだ。

「子どもたちの練習を見ても、あんまり点を取るっていうか、そういうのが少ない。パスしてとか。指導しているほうもそうなんだよね。そこが影響しているかもしれない」
 

　パスの重要性は認めつつ、「そればっかり考えちゃうんだよね」と言えば、城氏も同調。「フォワードって違いますもんね。失敗したって何したっていいから、強引に行くとか」と、得点に対する貪欲さが大切だと説く。

　俗に言われるゴール前の“嗅覚”については「準備。どこで自分がこう行って、ここで行けるかを考えている」と持論を展開する城氏は、現代表のFW事情に私見を述べる。

「フル代表でも、大迫選手があれだけ身体を張れて、海外でももちろん経験してやっていたけど、一気にひっくり返した。そこからいない。戦術的なことを考えると、まずポストというか、収められる選手。上田選手も身体が強いんだけど、でもちょっと違う。（両サイドが武器の）今の戦術を活かすんだったら、もっとキープできる選手で、ゴールに行ける選手」

　この意見に奥寺氏も「もっと点が取れるんじゃないかな」とうなずく。最前線で核となれるような存在に期待を寄せた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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