今シーズンの開幕戦で早速ゴールを決めるなど、大ブレイクした昨季に続いて好スタートを切ったレアル・ソシエダの久保建英を、古巣マドリーはまだ諦めていないようだ。

　スペイン大手紙『SPORT』は現地８月17日、「マドリーはクボを監視する」と題した記事を掲載。「日本人は初日に得点し、白のクラブは彼の進化を間近で追う。マドリーは同選手に対して優先的なオプションを持っており、来夏に彼を復帰させる可能性も排除していない」と伝えた。

「マドリーは、レアル・ソシエダの日本人MFタケ・クボの成長を注意深く観察しており、彼は効果的なアタッカーとして頭角を現している。この上昇ラインを維持できれば、マドリーは来夏にそれを取り戻すことを試みる可能性がある」

　周知の通り、2019年夏にレアル・マドリーと契約した久保建英は、３年間レンタルに出されて、昨夏にレアル・ソシエダへ完全移籍を果たした。

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　ただ、マドリーは、ソシエダに久保へのオファーが届いた時に、そのチームよりも優先的に交渉できる権利を有している。同紙がこの点を説明しつつ、6000万ユーロ（約93億円）の契約解除金は「マドリーはこの金額は交渉可能であると確信している」と綴っている。

「彼はゴールを決め、多くの危険な状況を作り出したリーグ開幕戦でそれを証明した。タケは、ゴール前でよりアグレッシブになることが一流への大きな飛躍であると認識しており、その道を進んでいる。他のリーガのチームで不安定な時間を過ごした後、ラ・レアルでは自分のプレーに非常に有利な状況を見つけた」

　記事は「この進化はマドリーも注目し、選手のポテンシャルを理解しており、来季のプロジェクトに彼を含める可能性がある」と締め括っている。

　ただ、「いまのところ、この日本人は自身の将来について率直に『ソシエダで重要な選手、キープレーヤーになりたい』と語っている』とも伝えているように、22歳は現状に満足している。ただ、１年後は状況がどう変わっているかはわからない。マドリーの動きが注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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