宮澤ひなた（マイナビ仙台レディース）が、８月11日に行なわれる女子ワールドカップの準々決勝、スウェーデン戦を前に取材に応じた。

　スウェーデンは日本がFIFAランキング11位なのに対し、３位。東京五輪の準々決勝で敗れた因縁の相手でもある。

　たた、ここまで５ゴールを挙げ、得点ランキング首位をひた走る23歳はあくまで自然体だ。「警戒されてるところを楽しみながらプレーできたら」と冷静に意気込む。

「今、何試合か、自分の特長を活かしたゴールが増えていて、相手にも見られてると思います。そういうところを警戒してくるなかでも、チャンスがあったら、瞬間的に走り出したい。だけどその分、自分に相手が食いついてるのであれば、他の選手を活かすプレーや、ドリブルで運んで剥がすシーンだったり、そういうシーンをより増やしていきたい」

　終始楽しそうにプレーする姿が印象的な宮澤。「サッカーを嫌いになったことがなくて。ちょっと練習行きたくないなってのはありましたけど（笑）。本当にこう、サッカー自体が素直に楽しいままやってきたので」と口にする一方で、しんどかった瞬間もこう振り返った。
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「ベレーザの２年目とか。自分のスピードが出せなくなって。色んな選択肢が増えて、今までは怖いもの知らずで仕掛けてたのが、止められるように、ただ蹴って走って抜けないような相手になって。

　昔から知ってる方とかに『仕掛けなくなったよね』とか、『スピードなくなったよね』と言われて、『あ、これ本来の自分のプレーじゃないな』『迷ってるな』ともがいた時期はありましたね」

　それでも今では「頭の整理がこう、咄嗟に。『あ、これできる』の判断がすぐにできるようになってからは、『次このシーンがあったらこっちもできるな』とか、切り替えが早くなってきてる。頭の中で整理できるようになってからは、プレーがすごい楽しい」と目を輝かせる。

　なでしこのニューヒロインが緩急自在に、北欧の難敵に襲い掛かる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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