【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「ローマ戦のアシストでミハイロビッチ監督との関係に変化が?」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年01月12日

ミハイロビッチと本田が“仲直り”をしたと言うのは早計だ。

1月9日のローマ戦で同点ゴールをアシストした本田。ダイレクトで蹴ったクロスでクツカのヘディングシュートを呼び込んだ。(C)Alberto LINGRIA

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 シニシャ・ミハイロビッチの守護天使は、彼に手を差し伸べたーー。天使の名はユライ・クツカ。1月9日のローマ戦、後半早々にこのスロバキア代表MFが決めたヘディングシュートによって、ミランは敗戦を免れた(試合レポートはこちら)。
 
 この引き分けでミハイロビッチのクビが繋がったのだとしたら、本田圭佑にも感謝しなければならない。クツカがゴールを決めることができたのは、本田の左足から繰り出された絶妙なクロスのおかげなのだから。皮肉にもミハイロビッチを救ったゴールの立役者は2人とも、指揮官が完全なレギュラーとは考えていない選手だった。
 
 このアシストは決して偶然ではなく、タイミングとポジショニング、すべてが計算し尽くされた素晴らしいものだった。本田はクツカがゴール前に上がるのを見ていて、カルロス・バッカから落としのパスを受けると、ダイレクトキックでドンピシャの場所にボールを届けるため、軽く身体の向きを変えていた。この判断を一瞬に下した本田のファインプレーだ。
 
 この絶妙のパスのおかげでクツカは、マーカーに競り勝ってボールをゴールネットに叩き込むことができた。これ以上ない最高のアシストだ。このワンプレーがなければ、本田とミハイロビッチの関係はいまだ修復不可能のままだったろう。
 
 しかし、ミハイロビッチと本田が“仲直り”をしたと言うのは早計だ。昨年10月から12月下旬にかけて、ミハイロビッチは本田をスタメンから外していたし、本田は本田でなぜそんな処遇を受けるのか分からないと一度ならず公に発言している。
 
 それでも、“どうにか折り合いを付けている”というのが最もピッタリくる表現かも知れない。もしミハイロビッチが来シーズンも引き続きミラン監督の座に留まれば(今は考えられないことだが、可能性はゼロではない)、この重要なゴールを思い出すこともあるだろう。本田のアシストとともに。
 
 まるで存在しないも同然のように扱われてきた10~12月に比べれば、大きな前進だ。ミハイロビッチはきっと、心の奥でこう思っているに違いない。「本田がチームメイトの能力を引き出せるならば、他の選手と同じスタート地点に付かせることはできる」と。

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