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【バイタルエリアの仕事人】vol.29 井手口陽介|欧州を渡り歩いて味わった苦境のなかで、掴んだ手応えと痛感した課題「ボールを奪える感覚はあった」

カテゴリ:Jリーグ

中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

2023年06月28日

「もちろん、また代表に入りたい気持ちはある」

欧州4か国を渡り歩いた井手口は、同じ欧州でも国によって全然違う特徴があると語る。(C)Getty Images

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 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第29回は、アビスパ福岡のMF井手口陽介だ。

 前編では、Jリーグ復帰を決めた理由やボランチの理想像について語ってもらった。後編となる本稿では、これまでスペイン、イングランド、ドイツ、スコットランドと欧州各国を渡り歩いてきて感じたことや、日本代表への想い、今季の目標について訊いた。

――◆――◆――

 Jリーグのサッカーは組織としてしっかりしています。それに比べると海外は組織よりも、個の力を重要視しながら戦っていて、選手一人ひとりの能力が高いなという感じでした。海外に行かないと分からない感覚を、実際に肌で感じられたのは、良い経験になりました。

 同じヨーロッパでもそれぞれの国のリーグによって全然違う特徴があって、スペインにいた時は2部でしたが、みんな足もとが上手くて、背丈はないけどフィジカルは強いといった選手が多かった印象です。さらに、とても戦術的なサッカーをしていました。一方でドイツは、みんなが走れて、戦えるイメージです。
 
 スコットランドリーグは上位の2、3チーム以外は引いて守るチームが多く、やはり同じリーグ内でも力の差はありました。セルティックは常に上位ですが、後ろを固めてくる相手を崩すのは大変ですし、引いて守るチームを相手に毎試合、勝ち切るのも難しいです。

 海外でプレーをしてみて、試合にはほとんど絡めなかったですが、手応えで言えば、守備は狙ったタイミングがしっかり合えば、ボールを奪える感覚はありました。

 逆にもっとチームメイトに要求したり、攻撃では簡単に味方に預けるだけではなく、自分で相手を1枚でも2枚でも剥がすようなプレーができていればよかったなと痛感しました。
 
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