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0-3で敗れた福岡、神戸との力の差を如実に表わす最初の失点。アラートさに欠く痛恨ミス。それがすべてだった

カテゴリ:Jリーグ

中倉一志

2023年06月26日

小田のパスが大迫の足もとに

ミスをつかれて失点。狙い通りに戦えていた福岡だったが、“狡猾”な神戸に完敗を喫した。写真:滝川敏之

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[J1第18節]福岡 0-3 神戸/6月25日/ベスト電器スタジアム

 わずかなところに潜む大きな差。それを痛感させられた試合だった。

「内容自体は、前半は悪くなかったし、どちらかと言えばこちらのペースだったかなというのはある」(紺野和也)

 ボール保持率は五分。パス本数では神戸を大きく上回り、放ったシュートは神戸の1本に対して福岡は6本。ウェリントンをターゲットに長いボールを効果的に使い、そこからのセカンドボールに、山岸祐也、紺野、佐藤凌我、さらには井手口陽介らが絡んで小気味よくパスをつないで神戸ゴールへと迫り、左サイドから小田逸稀がアグレッシブに攻め上がってリズムを作る。

 そんなチームを、ファン・サポーターが作り出すベスト電器スタジアム特有の雰囲気が後押しをし、多くの時間を神戸陣内で過ごした。福岡が前半を優位に進めていたことは間違いなく、長谷部茂利監督も「前半は狙い通り。良いプレーがあった」と振り返る。

 だが前半のスコアは1-0で神戸。苦しい展開のなか、神戸がワンチャンスを活かしたと言えなくもないが、その表現には違和感を覚える。
 
 この1点こそが福岡と神戸の間にあった大きな差。前半戦を終えて10勝3分3敗(1試合未消化)と激しく優勝争いを演じる神戸と、5勝5分7敗の11位につける福岡との力の差を如実に表わすものだった。

 その1点は22分に生まれた。左サイドの高い位置から最終ラインへと戻した小田のパスが、大迫勇也の足もとにわたる痛恨のミス。これを神戸は見逃さない。瞬時にトップスピードに乗ってカウンターを展開。右サイドを突破した武藤嘉紀のマイナスのクロスボールに大迫がいとも簡単に合わせて福岡のゴールネットを揺らした。

 相手のミスを見逃さない神戸と、自分たちのリズムで戦うなかでアラートさに欠くミスを犯した福岡。これがこの試合のすべてだった。

 その後も自分たちのリズムで戦う福岡はチャンスを作り続け、前半のラストプレーでウェリントンが放った決定的なシュートが決まっていればとの想いもある。だが、してはいけないミスを犯したチームにサッカーの神様が微笑むはずもない。与えてはいけない先制点を献上してしまったことが、この試合のすべてだった。

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