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鹿島レジェンド本田泰人が森保Jを採点!|デュエルで勝ち続けた遠藤は不可欠な存在。鎌田は細かなミスが目について減点【ペルー戦】

カテゴリ:連載・コラム

本田泰人

2023年06月21日

伊藤や菅原は守備時に“怪しい”対応

本田氏がペルー戦の森保Jを採点。新キャプテンの遠藤(6番)のパフォーマンスを高く評価した。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンチャレンジカップ]日本 4-1 ペルー/6月20日/パナソニックスタジアム吹田

 日本代表はキリンチャレンジカップでペルー代表と対戦し、4-1で勝利した。伊藤洋輝の代表初ゴールとなる先制点を皮切りに、三笘薫、伊東純也、前田大然が得点を重ねて相手を突き放す。終盤に失点も、南米の難敵を圧倒した一戦を、現役時代は鹿島アントラーズや日本代表で活躍した本田泰人氏はどう評価したか。

 森保ジャパンの出場17選手と監督の採点&総評は以下のとおりだ。

GK
中村航輔 6

DF
菅原由勢 6
(61分→相馬勇紀 5.5)
谷口彰悟 6
板倉 滉 6
伊藤洋輝 6

MF
遠藤 航 7.5
(81分→瀬古歩夢 5)
三笘 薫 7
鎌田大地 5.5
(71分→久保建英 6)
伊東純也 7
(71分→堂安律 6)
旗手怜央 6
(HT→守田英正 6)

FW
古橋亨梧 5.5
(61分→前田大然 6)

監督
森保 一 6

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

――◆――◆――
 
 南米特有の足もとの技術が光るペルーに対して、日本は三笘薫と伊東純也のスピードという武器を活かして、前後半2ゴールずつを奪ってみせた。ペルーはどこかコンディション的に重そうな印象だったけど、それを差し引いても4ゴールを奪ってみせた攻撃力は見応えがあったね。

 6-0で完勝したエルサルバドル戦では、久保建英―堂安律のコンビで攻撃のリズムを作ってみせていたけど、ペルー戦では三笘―伊東のコンビが攻撃をリードしていた。2つの違った武器で勝利を重ねることができた攻撃面は評価したい。

 ペルー戦での攻撃面で最も採点が高いのは、やはりこの三笘と伊東になるだろう。鎌田大地は随所で良い連係を見せていたけれど、細かなミスが目についたのが減点材料。旗手怜央はエルサルバドル戦ほどのインパクトはなく、及第点評価とした。

 一方で、個人的に日本の守備陣のパフォーマンスには満足していない。 菅原由勢や伊藤洋輝は攻撃での積極性は見せていたけれど、1対1の守備時では“怪しい”対応をしていたシーンが多く見られた。

 伊藤は日本のファーストゴールを決めたし、菅原は伊東と良いコンビネーションを見せていたのは評価できるけれど、サイドバックの本来の仕事である守備については及第点を与えられない。もっとレベルの高い国と戦ったら厳しいだろうね。

 そうしたなか、MVPを挙げるなら、新たに日本代表のキャプテンに就任した遠藤航だ。立ち上がりから球際などの局面で激しくやり合う展開のなかでは、アンカーのポジションで相手の出方に合わせてポジショニングを微調整しながら、デュエルで勝ち続けた。日本の門番として旗手や鎌田とともに要所を締めつつ、チームを動かしていた。

 終盤、瀬古歩夢はその遠藤に代わってアンカーに入ってプレーしたけど、ピッチに立った直後にセカンドボールへの反応が遅れて失点の要因に。ファーストプレーだからこそ難しいけれど、クローザーとして期待されていただけに、本人にとって悔しい失点になったね。

 もちろん瀬古だけの責任ではないけれど、こうした結果を見ても、日本には遠藤が欠かせない存在だったことを証明したゲームでもあったね。

【著者プロフィール】
本田泰人(ほんだ・やすと)/1969年6月25日生まれ、福岡県出身。帝京高―本田技研―鹿島。日本代表29試合・1得点。J1通算328試合・4得点。現役時代は鹿島のキャプテンを務め、強烈なリーダーシップとハードなプレースタイルで“常勝軍団”の礎を築く。2000年の三冠など多くのタイトル獲得に貢献した。2006年の引退後は、解説者や指導者として幅広く活動中。スポーツ振興団体『FOOT FIELD JAPAN』代表。

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