［キリンチャレンジカップ］日本４－１ペルー／６月20日／パナソニックスタジアム吹田

　日本代表は６月20日、キリンチャレンジカップでペルー代表と対戦し、４－１で快勝。この試合で、１ゴール・１アシストと大きな輝きを放ったのが、三笘薫だ。

　22分に伊藤洋輝のミドルシュートで先制し、１－０で迎えた37分、左サイドでボールを受けた三笘は、カットインから右足を振り抜く。「枠内を意識して打った」というボールは、相手DFに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。
【動画】華麗な突破からの三笘弾！
　さらに63分には、左サイドで鎌田大地からのパスを受けると、そのままドリブルで持ち込み、「狙い通りでした」という相手の股を抜くクロスで、逆サイドからゴール前に走り込んできた伊東純也のゴールをお膳立てした。
【動画】三笘のラストパスを伊東が冷静にフィニッシュ

　15日のエルサルバドル戦（６－０）でも三笘は、25分に久保建英のゴールをアシストし、44分には自らのシュートのこぼれ球を堂安律が詰めて得点につながった。しかし、前半のみで途中交代。「もっと出たいところはありましたし、悔しさではないですけど、出た時に結果を出したかった」との言葉通り、ペルー戦でも圧巻の存在感を示し、90分フル出場を果たした。

　６月シリーズの２試合で４ゴールに絡んだ三笘は、結果を出せた要因を、こう分析する。

「クラブでも（シーズンの）最後のほうは結果が出せなかったので、それをぶつけるじゃないですけど、メンタル的なところが強ければ強いほど結果が出ている印象です」

　ハングリー精神が強いからこそ、自身のプレーにはまだまだ満足していない様子を見せる。

「（１試合の中で）何回も仕掛けられる回数はないし、トップレベルになれば１、２回で勝負しないといけないなかで、（ペルー戦では）最初の１、２回でミスをしてカウンターのケースもありました。もっと質にこだっていかないと」

　９月には、カタール・ワールドカップのグループステージで戦い、２－１で破ったドイツ代表との親善試合が組まれている日本代表。「しっかり休んでまたひとつクオリティを上げて、次も代表に入りたい」と意気込む背番号７は、今回の結果と反省をどう活かし、次はどんなプレーを披露してくれるか、楽しみだ。

取材・文●金子徹（サッカーダイジェスト編集部）

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