古橋亨梧はセルティック２年目の今シーズン、27ゴールを挙げ、リーグ得点王とMVPに輝く圧倒的な活躍を見せた。

　その一方で、今冬に同じCFのギオルゴス・ギアクマキスと入れ替わる形で加入した韓国代表のオ・ヒョンギュは、日本代表FWの陰に隠れ、リーグ戦での先発は３試合のみ。それでも終盤にかけて存在感を発揮し、最終節で古橋とともに２発を叩き込むなど、ラスト５試合で４ゴールをマークした。

　この日韓FWの定位置争いに、クラブ専門メディア『THE CELTIC STAR』が着目。得点率を引っ張り出し、こう説明している。

「オ・ヒョンギュは１月に加入以来、平均して80分ごとにゴールを決めている。一方、トップゴールスコアラーのキョウゴ・フルハシは、84分に１回のペースだ。ここ数週間、成績やパフォーマンスが振るわず、一部のファンから批判を受けていた22歳にとって、週末の２得点はグラスゴーでの初シーズンを締めくくるに相応しいものだったようだ。

　セルティックファンの多くは、冬の移籍市場でカルトヒーローであるギオルゴス・ギアクマキスの退団を懸念していたが、その懸念は今、確実に払拭されている」
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　同メディアはまた、「フルハシは今シーズンの物凄い活躍で絶賛されるが、オの成長は注目されていない」とも伝えている。

「オは来シーズン、ヨーロッパのフットボールを初めて経験するが、まるで水に飛び込むアヒルのように、その環境に馴染んでいくだろう。彼のフィジカルと向上し続けるホールドアッププレーは、必要に応じてアンジェ（・ポステコグルー監督）にキョウゴとは異なるダイナミズムを与えてくれるはずだ。

　チャンピオンズリーグのグループリーグに出場するため、ローテーションを組むなかで、彼はより多くの試合に出場するだろう。プレシーズンを経験したオは、エキサイティングな存在に思える。ギアクマキスの復帰を待ち望んでいた人たちは、新たなカルトヒーローを手に入れたようだ」

　CFの座を巡る熾烈な戦いは続くのか。それとも共存の道もあるのか。来シーズンに注目が集まるが、その前に今シーズン最終戦となるスコティッシュカップ決勝での両雄の活躍に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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