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芯を鍛え、真に強いチームに。名古屋は悪いながらも勝つ、良い試合もして勝つ。必然だけを積み重ねて首位の背中を追う

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2023年05月21日

ランゲラックのセーブがなければ…

ユンカー(77番)の2得点で広島に逆転勝ち。ホーム無敗を継続した。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1第14節]名古屋2-1広島/5月20日/豊田スタジアム

 印象としては終始劣勢だったというほうが強い、まさに辛勝という戦いだった。

 だが、辛くても勝っているのだから名古屋にとっては大きな結果だ。これぞ6ポイントゲームという実入りも手にしている。キャプテンの稲垣祥は「反省点も多い、まだまだだなって思い知らされるゲームだった」とし、険しい表情を崩さなかったが、同時に勝てたことへの手応えも言外からは感じ取れた。

 広島にしてみれば最悪の結果だっただろう。攻めに攻め、支配しきった前半の45分間で放ったシュートは10本。決定機は少なくとも4度あり、ランゲラックのセーブがなければ、名古屋は今頃“惨敗”と書かれていたかもしれなかった。

 川村拓夢のFKは名古屋の選手に二度当たり、やっと破れた守護神の牙城は高く、いつもは名古屋によく使われる「決めていれば」という表現が、この日の広島にはぴたりとはまる。

 際立ったのは広島のシャドーの2枚、エゼキエウと森島司の自由奔放なプレーぶりで、ドウグラス・ヴィエイラが中谷進之介とのマッチアップでアドバンテージを握れたことも名古屋劣勢の大きな要因だった。
 
 それでも、と前に出た名古屋はボールロストの質も低く、よく1失点で済んだと思えるほどに広島にやり込められた。

「自分の出来は良くなかった」と反省する中谷はそのうえで、「ボール奪ってもすぐに取られて、すぐまた裏に蹴られてっていう状況」と苦しさを振り返り、1週間の準備を少しも出せずに勝点を失う可能性は十分にあった。

 だが、広島の猛攻を何とかしのいで迎えた43分に、コーナーキックから1点を返したことで風向きは変わった。イーブンスコアでハーフタイムに入り、ロッカールームでは長谷川健太監督はじめ全員が「グランパスらしいサッカーができていなかったというのが全体的に同じ意見で。みんなで意識を取り戻そう」(マテウス・カストロ)と心機一転。

 具体的には「特にベースの部分、デュエルであるとか、セカンドボールを拾うことであるとか」(キャスパー・ユンカー)という部分で、戦い方を変えるのではなく、まずは自分たちの表現を取り戻すことをリスタートの第一歩とし、後半へと向かう。

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