ヨーロッパ主要リーグの前半戦を総括するWSD恒例企画。

プレミアで首位に立つレスターの躍進は、前半戦最大のサプライズ。連続試合得点のリーグ新記録を樹立したヴァーディー(中央)は、国内のみならず他国でも話題をさらった。(C)Getty Images
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サッカーと雑誌作りに情熱を傾ける編集部を定期訪問して、世界のサッカーの最新事情からワールドサッカーダイジェスト最新号の内容まで、根掘り葉掘り聞き出します。
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――12月17日に発売された『ワールドサッカーダイジェスト』最新号は、「冬の通信簿」です。学校で貰う通信簿に見立てて、各クラブの前半戦のパフォーマンスを評価する恒例企画ですね。今シーズンの前半戦でとくに評価したいクラブはどこでしょう?
編集長:まず挙がるのがレスターですね。なにしろ、強豪揃いのプレミアリーグで首位に立っているわけですから。
プレミア担当:昨シーズンは残留争いをしていたスモールクラブがよもやの大躍進です。しかも得点はリーグ最多。ガチガチに守りを固めて、1-0で勝利をモノにするという戦い方ではありません。エースのヴァーディーがプレミアの連続試合ゴール記録を更新するなど、間違いなく前半戦の主役でした。
――今シーズンのプレミアリーグは、レスター以外にもウェストハムやクリスタル・パレス、ワトフォードなど中小クラブの頑張りが目立ちます。
プレミア担当:莫大なテレビ放映権料の恩恵に与って、移籍市場で好選手を獲得できたのは事実です。ただそれは、他のクラブも同じですからね。だらしないのは、本来、主役となるべきメガクラブですよ。とくにチェルシーの体たらくは目を覆うばかりです。ディフェンディング・チャンピオンが15位前後をうろついているわけですから、まったく信じがたいです。ついにはモウリーニョ監督が解任されました。
――プレミアリーグ以外で評価できるクラブは?
リーガ担当:バルサでしょう。3冠王者とはいえ、夏の補強を禁じられて戦力の上積みがなく、しかもメッシを故障で1か月以上欠きながら首位に立っているわけですから。序盤戦は失点が急増するなどピリッとしませんでしたが、しっかり立て直して、マドリーとのクラシコは4-0の快勝。とくにネイマールの充実ぶりが目を引きます。
――セルタの健闘も光りますね。
リーガ担当:そうですね。元バルサBのノリートが絶対的なエースとしてチームを引っ張っています。あとはエイバルの健闘も大いに評価すべきでしょう。ちなみにノリートは、連載の「波瀾万丈伝」でも取り上げています。20代後半で才能を開花させるまでの歩みを追ったストーリーですが、かなり苦労して現在の地位を築きました。
――セリエAはいかがですか?
セリエA担当:なんといっても、フィオレンティーナ、それにナポリですね。いずれも新監督が攻撃的な魅力あるチームを作り上げました。パウロ・ソウザ、サッリの両指揮官こそ、躍進の立役者でしょう。
――その2チームを抑えて首位に立つのがインテルです。
セリエA担当:リーグ最少の失点数が物語るように、いかにもイタリア的なリアリスティックな戦い方で勝利を積み重ねています。フィオレンティーナやナポリと違い娯楽性には乏しいですが、パッとしなかった過去3~4シーズンを思えば、ここまでの安定した戦いぶりは評価に値するでしょう。
――ブンデスリーガはバイエルンが首位を走り、これをドルトムントが追うという構図です。
ブンデスリーガ担当:圧倒的な強さを見せつけたバイエルンはもちろん、ドルトムントも評価したいです。功労者のクロップ(現リバプール監督)の後を継ぐという難しい立場でありながら、昨シーズン低迷したチームを見事に再建したトゥヘル新監督の手腕には恐れ入ります。香川が蘇ったのも、トゥヘルの指導によるところが大きいでしょう。
――どのリーグも後半戦の戦いが楽しみです。
編集長:本特集では、各リーグの前半戦MVPやベスト11、ブレイク大賞の発表もしています。シーズン後半戦を楽しむためにも、前半戦を総括した最新号をぜひお求めください。
ワールドサッカーダイジェストの最新号はこちら
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――12月17日に発売された『ワールドサッカーダイジェスト』最新号は、「冬の通信簿」です。学校で貰う通信簿に見立てて、各クラブの前半戦のパフォーマンスを評価する恒例企画ですね。今シーズンの前半戦でとくに評価したいクラブはどこでしょう?
編集長:まず挙がるのがレスターですね。なにしろ、強豪揃いのプレミアリーグで首位に立っているわけですから。
プレミア担当:昨シーズンは残留争いをしていたスモールクラブがよもやの大躍進です。しかも得点はリーグ最多。ガチガチに守りを固めて、1-0で勝利をモノにするという戦い方ではありません。エースのヴァーディーがプレミアの連続試合ゴール記録を更新するなど、間違いなく前半戦の主役でした。
――今シーズンのプレミアリーグは、レスター以外にもウェストハムやクリスタル・パレス、ワトフォードなど中小クラブの頑張りが目立ちます。
プレミア担当:莫大なテレビ放映権料の恩恵に与って、移籍市場で好選手を獲得できたのは事実です。ただそれは、他のクラブも同じですからね。だらしないのは、本来、主役となるべきメガクラブですよ。とくにチェルシーの体たらくは目を覆うばかりです。ディフェンディング・チャンピオンが15位前後をうろついているわけですから、まったく信じがたいです。ついにはモウリーニョ監督が解任されました。
――プレミアリーグ以外で評価できるクラブは?
リーガ担当:バルサでしょう。3冠王者とはいえ、夏の補強を禁じられて戦力の上積みがなく、しかもメッシを故障で1か月以上欠きながら首位に立っているわけですから。序盤戦は失点が急増するなどピリッとしませんでしたが、しっかり立て直して、マドリーとのクラシコは4-0の快勝。とくにネイマールの充実ぶりが目を引きます。
――セルタの健闘も光りますね。
リーガ担当:そうですね。元バルサBのノリートが絶対的なエースとしてチームを引っ張っています。あとはエイバルの健闘も大いに評価すべきでしょう。ちなみにノリートは、連載の「波瀾万丈伝」でも取り上げています。20代後半で才能を開花させるまでの歩みを追ったストーリーですが、かなり苦労して現在の地位を築きました。
――セリエAはいかがですか?
セリエA担当:なんといっても、フィオレンティーナ、それにナポリですね。いずれも新監督が攻撃的な魅力あるチームを作り上げました。パウロ・ソウザ、サッリの両指揮官こそ、躍進の立役者でしょう。
――その2チームを抑えて首位に立つのがインテルです。
セリエA担当:リーグ最少の失点数が物語るように、いかにもイタリア的なリアリスティックな戦い方で勝利を積み重ねています。フィオレンティーナやナポリと違い娯楽性には乏しいですが、パッとしなかった過去3~4シーズンを思えば、ここまでの安定した戦いぶりは評価に値するでしょう。
――ブンデスリーガはバイエルンが首位を走り、これをドルトムントが追うという構図です。
ブンデスリーガ担当:圧倒的な強さを見せつけたバイエルンはもちろん、ドルトムントも評価したいです。功労者のクロップ(現リバプール監督)の後を継ぐという難しい立場でありながら、昨シーズン低迷したチームを見事に再建したトゥヘル新監督の手腕には恐れ入ります。香川が蘇ったのも、トゥヘルの指導によるところが大きいでしょう。
――どのリーグも後半戦の戦いが楽しみです。
編集長:本特集では、各リーグの前半戦MVPやベスト11、ブレイク大賞の発表もしています。シーズン後半戦を楽しむためにも、前半戦を総括した最新号をぜひお求めください。
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ワールドサッカーダイジェスト最新号の特集は、恒例企画の「前半戦総括冬の通信簿」。EURO2016のグループ展望も掲載されており、さらに2016年の「特製 卓上カレンダー」の付録が付いている。