川崎フロンターレは、５月７日に行なわれたJ１第12節でサガン鳥栖と対戦。脇坂泰斗の決勝弾で１－０の勝利を収めた。

　ホームでは今季リーグ戦初勝利で２試合連続完封、３連勝を飾り暫定６位に浮上した一戦で、GK上福元直人は最後の砦として、ゴールを守り切った。

　上福元は大分や町田、東京V、徳島、京都を経て、今季から川崎でプレー。リーグ戦では今季初先発だった９節・浦和戦から、スタメンに定着。直近の鳥栖戦までの４試合で、チームは３勝１分と負けなしだ。

　そんな33歳守護神は、開幕から波に乗れずに一時は15位まで後退しながら、上昇気流に乗ってきたチームをどう見ているのか。

　鳥栖戦では味方の球際の高い強度で優位に立てたと振り返った上福元は、現状について、こう語る。

「ボールの動かし方などが上手くできていたり、チーム全体で共有できているところは、意思疎通も含めて、良くなっているポジティブな要素だと思う。相手が変わったなかでも、相手を見ながら、ゴールに決まっていく回数をどんどん増やして、得点も多く取って、上に向かって行くという強い姿勢を続けていくのみ」
 

　チームが浮上した要因を聞かれると、継続をテーマに挙げた。

「改善し続けてトライし続けたことで、課題や良い収穫を、次につなげるというサイクルを、ずっと続けたから、今がある。辛抱強くやることの大切さが、身に染みて分かったし、これからも続けていく」

　３連勝で上位が見えてきたが、「連勝してきているけど、自分たちにとっては、ある意味、当たり前じゃないけど、それに近い感覚を持って、勝点３を積み上げないといけないチーム」と、気の緩みは感じられない。

　次戦は12日、国立でのFC東京戦だ。上福元は「次の試合も、相手を上回って勝って行きたい」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎（サッカーダイジェストWeb編集部）

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