シーズン終盤戦で巡ってきた機会を生かせば、来季の飛躍につながるかもしれない。

　セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は、宿敵レンジャーズを下して決勝進出を果たしたスコティッシュ・カップ準決勝の試合後、キャメロン・カーター＝ヴィッカーズが今季の残り試合を欠場する見込みと明かした。そこで注目されているのが、小林友希の存在だ。

　冬に加入した小林は、これまでリーグ戦２試合、カップ戦２試合と計４試合の出場にとどまっている。だが、カーター＝ヴィッカーズの離脱で出場機会の増加が見込まれているところだ。

　左利きの小林が出場することで、右利きのカール・スタルフェルトが右CBを務められるようになる利点を指摘する声も少なくない。

　左SBのグレッグ・テイラーも、小林を評価している。『Daily Record』によると、テイラーは「ユウキは素晴らしい。特に左側において左足でボールを持てるから、スタルフェルトを助けることにもなると思う」と話した。

「スタルフェルトは素晴らしい守備をしているけど、右利きで左側を守るのは簡単じゃない。それでも彼は素晴らしいプレーをしてきたけど、左利きのユウキが入れば良いバランスにつながる。チームとしてもっとやれるはずだ」
 

　Daily Recordも「コバヤシはここまでの４試合で速く、強くて、アグレッシブであることを示してきた」と称賛。「ある意味、バランスをもたらせる彼は完璧な代役であり、コバヤシが開花して活躍すれば、多くの利益をもたらせる」と期待を寄せた。

「まず、主力２名が将来的にケガの問題を抱えても悪夢にならない。カーター＝ヴィッカーズは復帰のために必要な時間を許される。夏にカーター＝ヴィッカーズやスタルフェルトにビッグオファーが届き、誰から移籍を求めたとしても、すぐに大きな問題にはならないということも示せる」

「コバヤシが大きな仕事を託されるのは確かだ。だが、彼にとって大きなチャンスであり、チームにとって大きな利益となるかもしれない」

　国内３冠の快挙を目指すなか、小林は存在感を高めていくことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部


【動画】「上手いな―」「決定力高すぎだろ」と反響！古橋がボール奪取→キレキレフェイント→圧巻の左足弾

【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選！