宿敵のレジェンドは、古橋亨梧と世界最高級のストライカーに共通点があると見ているようだ。

　セルティックとレンジャーズは４月30日、スコティッシュカップ準決勝で対戦する。前者にとっては国内３冠のため、後者にとってはそれを阻止して無冠を回避するため、どちらにとっても重要な大一番だ。

　このビッグマッチでレンジャーズが警戒すべきひとりが、セルティックで２年目の今季、公式戦で29得点とゴールを量産している古橋だろう。直近３試合のダービーマッチで５得点と、レンジャーズにとって「天敵」と言える存在だ。

『THE SCOTSMAN』によると、レンジャーズOBの元スコットランド代表アリー・マッコイストは、『The Overlap』でその古橋について、「今のセルティックには絶好調の選手がいる」と話した。

「あの小さい彼が好調なんだ。彼はフィニッシュにしか興味を持っていない。試合に絡むことなど望んでいないという点では、アーリング・ハーランドと同じだよ」
 

　マンチェスター・シティで驚異の得点力を見せる怪物ストライカーの名前を出したマッコイストは、「完全に異なる選手なのは分かっているよ」と続けている。

「だが、彼らはプレーに関与し、ちょっとつなぎをしても、とにかく望むのはフィニッシュのためのポジションにいることだ。それが強みであり、とても、とても得意とすることだからね。だから、レンジャーズの両センターバックが鍵となるだろう」

　それだけ高く評価するのであれば、マッコイストはレンジャーズのアルフレド・モレーロスではなく、古橋に古巣をけん引してほしいと思うのか。このセルティックOBのクリス・サットンの質問に、マッコイストは「今のキョウゴは好調だ」と答えた。

「ただ、それは答えることができない質問だね。キョウゴはレンジャーズでプレーしていないからだ。ただ、彼はとても良い。本当に、とても良い選手だ。今のスコットランドで最高のフィニッシャーだよ。あらゆる類の賛辞を寄せている。今の彼はこの国で最高のフィニッシャーだ」

　宿敵のOBから激賞された古橋は、再びオールドファームで活躍できるか。準決勝に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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