決勝進出を懸けたダービーとの重要な大一番とはいえ、スポーツマンシップに反する姿勢にセルティックのサポーターから非難の声が上がった。

　４月30日に行われたリーグカップ準決勝で、セルティックはレンジャーズに１-０で勝利した。この試合で、旗手玲央が給水しようとした際、レンジャーズのトッド・キャントウェルがそれを拒んだと現地メディアが取り上げている。

　問題の場面はスコアレスで迎えた前半30分過ぎ。負傷したレンジャーズ選手の治療でプレーが止まった際、旗手がレンジャーズのメディカルスタッフのバッグに近づき、手を伸ばす。するとキャントウェルが割って入り、バッグを少し離れたところへ投げ置いたのだ。

　たとえ相手陣営でも、試合中に給水させてもらうことは珍しくない。キャントウェルの行動に驚いた様子を見せつつ、旗手はその場を離れた。後方から見ていて前田が旗手のほうに近づき、その後旗手は再びキャントウェルが投げ置いたバッグのもとへ。その場にいたレンジャーズの別の２選手に声をかけ、ペットボトルを見せて“許可”をもらった。

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　英紙『The Scottish Sun』によると、SNSではセルティックのファンがキャントウェルを批判している。

「この人はとても悲しい心の持ち主に違いない」
「マエダがバッグの後ろに行って飲めと言ったんだろう」
「ノーリッジのリザーブで試合に出るのに苦労した選手にまったくふさわしい」
「プロとされる選手が同じプロ選手の給水をどうして拒もうとできるのか、理解できない」

　また、セルティックOBのクリス・サットンは、自身のツイッターで「ひどいな。まあ彼にフェアに言うと、髪をよく見せるのに十分な水をとっておく必要があったんだろうね」と、皮肉を交えながら批判的にコメントしている。

　負傷による戦列離脱から復帰し、ようやくピッチに戻ってきた旗手は、プレーと試合に集中していただろう。だが、キャントウェルの行動は、セルティック目線で見る者を不快にさせたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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