約１か月ぶりのピッチで、躍動した。

　北海道コンサドーレ札幌は４月29日、J１第10節で横浜FCと対戦。開始１分に先制点を奪われたが、39分に浅野雄也、45＋１分に小柏剛が得点し前半で逆転に成功。後半にも60分に浅野、90＋３分に田中駿汰がゴールをゲットして、４－１で快勝した。

　大量点でチームの地力を見せつけた一戦で、小柏は２トップの一角で先発。６節・川崎フロンターレ戦（３－４）以来の出場となったが、目に見える結果を残した。

　前半終了間際に決めた逆転弾では、鋭い得点感覚を発揮。CKの流れから浅野がミドルシュートを放つと、相手GKに弾かれたが、いち早く反応して左足でゴールに押し込む。本人は「反応は得意なプレーなので。そういうところが出た」と振り返った。

　チームの３点目では起点となった。田中駿汰のロングボールを敵陣右サイドで収めると、確実にキープして荒野拓馬にパス。その後、菅大輝がつないだボールを浅野が流し込んだ。

「荒野選手がしっかり入ってきてくれたので、そこに上手くつなげて。あとは、菅ちゃんと雄也君、３人で上手く崩してくれた」（小柏）
 

　自身のプレーについては、「田中からボールが来ると思っていた」と予測。「あそこに走るのが自分の仕事。仕事を全うできて良かった」と満足げだ。

　今季はここまでチーム２位タイの３ゴールをマーク。貴重な得点源は、チャンスメイクでも貢献。持ち前のスピードで攻撃を加速させ、絶妙なアクセントをもたらす24歳アタッカーの存在は大きい。

　プロ３年目。チームの躍進に欠かせない１人であることを、横浜FC戦でも証明したはず。札幌は次節、５月３日にホームで鹿島アントラーズと相まみえる。２連勝と上り調子の難敵を相手に、小柏のさらなる活躍に注目が集まる。

取材・文●野口一郎（サッカーダイジェストWeb編集部）

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