直近で岩田智輝が株を上げたことで、セルティック中盤のポジション争いはさらに激化している。

　アンジェ・ポステコグルー監督率いるセルティックは、４月30日のスコティッシュ・カップ準決勝で宿敵レンジャーズと対戦する。すでにリーグカップを制し、リーグ戦で連覇をほぼ確実としているセルティックにとっては、国内３冠という偉業に向けた大一番だ。

　このビッグマッチを前に復帰が期待されているのが、３月のインターナショナルウィークを前に負傷し、１か月強にわたって戦列を離れてきた旗手怜央だ。指揮官は先日、レンジャーズ戦で旗手が復帰可能な状態となる見込みと話している。

　一方、旗手が欠場したリーグ戦直近４試合すべてに出場したのが、冬のマーケットで加入した岩田だ。４月２日のロス・カウンティ戦で先発デビューを飾り、４試合のうち３試合でスタメンに名を連ねている。前節マザーウェル戦では初アシストも記録した。

　今シーズンを通じて中盤の要としてチームを支えてきたが、負傷明けとなる旗手を先発で起用すべきか。それとも、存在感を高めてきている岩田を抜擢するのか。あるいは、アーロン・ムーイやマット・オライリーを選ぶのか。ポステコグルー監督の人選が注目される。
 

　セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、レジェンドOBで、プレミアリーグの得点王にも輝いた経験を持つ元イングランド代表FWクリス・サットンは、ポッドキャスト『Record Celtic』で、中盤のポジション争いを「本当に興味深いと思う」と表現。シーズン終盤になって注目されつつある岩田への好感を語った。

「本当にイワタには感心していると言わなければいけない。スピードに乗ってきていると思う。ロス・カウンティとの試合では、すべてを正しくやり、安全にプレーしたんじゃないか。以降、彼はもっと勇敢になっていると思う。だからポステコグルーがあの役割でイワタを信頼しているんだと思うよ」

　67 HAIL HAILは、主将カラム・マグレガーの先発出場は確実とし、中盤３枚の残りの２枠について、「イワタはハタテに代わってよくやってきた。だが、ハタテに先発出場の可能性があるなら、アンジェはそうするだろう」と報道。そのうえで、何よりも層の厚さを誇るべきと締めくくった。

「残る１枠は、ムーイかオライリー、あるいはイワタも含まれる。確かなのは、監督にとってはジレンマということだ。それは歓迎すべきことだ」

　ファイナルへの切符を争う大事な試合で、ポステコグルーはどのような編成とするのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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