「カズダンスを小さい頃から真似していたので、やったつもりだった」
伝説のストライカーが、ユニークな語り口で試合前の会場を沸かせた。
4月15日にニッパツ三ツ沢球技場にて行なわれたJ1第8節で、横浜FCとサンフレッチェ広島が対戦。後者が3-0で快勝した。
この一戦の前に、会場外の特設ステージで開催された横浜FC25周年トークショーに、元日本代表FWの久保竜彦氏が登場。強い雨が降るなかで詰めかけたファン・サポーターを前に、さまざまな逸話を披露した。
1976年生まれの久保氏は、95年にサンフレッチェ広島に加入。その後、03年に横浜F・マリノス、07年に横浜FC、08年に広島、10年にツエーゲン金沢、13年に廿日市FCに移籍して、15年まで現役を続行。驚異的な身体能力を活かした得点力が武器で、“ドラゴン”の愛称で親しまれた。
そんなレジェンドは、トークショーの冒頭から、“久保節”を炸裂させる。現在、カフェで“塩コーヒー”を淹れているという久保氏。“塩コーヒー”はインターネットで検索してもなかなか情報が得られず、共演者から「日本初か」と問われると「知らん」。また、コーヒー好きかと訊かれると「好かん」。このやりとりに、ファン・サポーターからは大きな笑いが起こった。
その後、現役時代の話に移り、横浜FCに在籍した07年の開幕戦、敵地の浦和レッズ戦(1-2)で決めたロングシュートが話題となった。この試合の44分、久保氏は右サイドでボールを受けると中に切れ込み、ゴールから約40メートルの位置で左足を一閃。ゴール右隅に叩き込んだ。久保氏は、当時の心境をこう振り返った。
「初戦だったし、どうしても勝ちたかった。なかなかボールを握る時間が無いなかで。キーパーがずっと、前目に。油断しているじゃないけど、そういう雰囲気があったから、ちょっと一発狙ってやろうとは、最初の段階でキーパーに気づかれないように、と思っていた」
4月15日にニッパツ三ツ沢球技場にて行なわれたJ1第8節で、横浜FCとサンフレッチェ広島が対戦。後者が3-0で快勝した。
この一戦の前に、会場外の特設ステージで開催された横浜FC25周年トークショーに、元日本代表FWの久保竜彦氏が登場。強い雨が降るなかで詰めかけたファン・サポーターを前に、さまざまな逸話を披露した。
1976年生まれの久保氏は、95年にサンフレッチェ広島に加入。その後、03年に横浜F・マリノス、07年に横浜FC、08年に広島、10年にツエーゲン金沢、13年に廿日市FCに移籍して、15年まで現役を続行。驚異的な身体能力を活かした得点力が武器で、“ドラゴン”の愛称で親しまれた。
そんなレジェンドは、トークショーの冒頭から、“久保節”を炸裂させる。現在、カフェで“塩コーヒー”を淹れているという久保氏。“塩コーヒー”はインターネットで検索してもなかなか情報が得られず、共演者から「日本初か」と問われると「知らん」。また、コーヒー好きかと訊かれると「好かん」。このやりとりに、ファン・サポーターからは大きな笑いが起こった。
その後、現役時代の話に移り、横浜FCに在籍した07年の開幕戦、敵地の浦和レッズ戦(1-2)で決めたロングシュートが話題となった。この試合の44分、久保氏は右サイドでボールを受けると中に切れ込み、ゴールから約40メートルの位置で左足を一閃。ゴール右隅に叩き込んだ。久保氏は、当時の心境をこう振り返った。
「初戦だったし、どうしても勝ちたかった。なかなかボールを握る時間が無いなかで。キーパーがずっと、前目に。油断しているじゃないけど、そういう雰囲気があったから、ちょっと一発狙ってやろうとは、最初の段階でキーパーに気づかれないように、と思っていた」
狙い通り、見事に得点をゲット。その際のゴールパフォーマンスは“ひょっとこダンス”とも称されたが、本人によると別の意図があった。
「(当時チームメイトだった)カズさんと一緒にやっていて。自分も小さい頃から、カズダンスを見て、真似していたから、あれをやったつもりだった。真似をした、調子に乗って」
さらに、故障の療養中に野生の鹿を倒したエピソードも披露。静岡県の御殿場で、猟犬に追われた鹿が、猟師の到着が間に合わないなかで、グラウンドに迷い込んできたと振り返る。
「猟犬はめっちゃ賢いから、(鹿を)狭い所に追いやって。子どもたちも結構サッカーをやっていて、猟師さんがなかなか来なくて、『危ないから倒すか。練習もできないし』みたいな。
倒そうと思ったら、意外に、野生って凄くて。大変だった。先生が負傷して。鹿はピョンピョンと可愛いけど、速さがヤバくて、必死に倒して。それまでが、本当に『生きるか死ぬかってこういうことだ』って」
衝撃のエピソードを連発して、ファン・サポーターの爆笑を誘った久保氏。横浜FCには、自由に治療するのを許してもらったため、「ダメだったら引退しようと思っていたけど。そのおかげで、この後も10年くらいサッカーができた」と感謝した。
取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
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「(当時チームメイトだった)カズさんと一緒にやっていて。自分も小さい頃から、カズダンスを見て、真似していたから、あれをやったつもりだった。真似をした、調子に乗って」
さらに、故障の療養中に野生の鹿を倒したエピソードも披露。静岡県の御殿場で、猟犬に追われた鹿が、猟師の到着が間に合わないなかで、グラウンドに迷い込んできたと振り返る。
「猟犬はめっちゃ賢いから、(鹿を)狭い所に追いやって。子どもたちも結構サッカーをやっていて、猟師さんがなかなか来なくて、『危ないから倒すか。練習もできないし』みたいな。
倒そうと思ったら、意外に、野生って凄くて。大変だった。先生が負傷して。鹿はピョンピョンと可愛いけど、速さがヤバくて、必死に倒して。それまでが、本当に『生きるか死ぬかってこういうことだ』って」
衝撃のエピソードを連発して、ファン・サポーターの爆笑を誘った久保氏。横浜FCには、自由に治療するのを許してもらったため、「ダメだったら引退しようと思っていたけど。そのおかげで、この後も10年くらいサッカーができた」と感謝した。
取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
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