セルティックでの実績は、欧州全土の耳目を集めるにふさわしいものだ。世界最高峰のリーグでポストが空けば、その後任候補と報じられるのも不思議ではない。

　４月２日、レスターはブレンダン・ロジャース監督の退任を発表した。前日のクリスタル・パレス戦に敗れたレスターは、19位と降格圏で残留争いを強いられている。そのレスターの次期監督候補のひとりに挙がっているのが、アンジェ・ポステコグルー監督だ。

　横浜F・マリノスからスコットランドに渡ったオーストラリア人指揮官は、就任１年目で宿敵レンジャーズから王座を奪還。今季はリーグ・カップで２連覇を果たし、リーグ戦でも連覇に近づいている。

　レスター専門サイトの『FOXES OF LEICESTER』は２日、「理想の後任監督３名」のひとりにポステコグルーを選出。就任からの実績や、今季はチャンピオンズリーグでレアル・マドリー、RBライプツィヒといったクラブと競ったことを紹介した。

　さらに、同メディアはポステコグルーによる補強の成果も称賛している。古橋亨梧を筆頭に、指揮官が抜擢した欧州で知られていなかった選手たちの活躍ぶりは周知のとおりだ。
 

『FOXES OF LEICESTER』は「知られていないタレントを特定できることも示した。その素晴らしい例がキョウゴ・フルハシだ」と報じている。

「これこそ、ロジャース政権のレスターが本当に苦しんでいたことだ。この間の人材登用は十分ではなく、財政的にクラブの足かせになった。この１年半に大型契約を結んだ選手たちはベンチに座っている」

「夏に大幅なチーム改革が必要なだけに、ポステコグルーのようにスカウト網を持つ監督を招へいすれば、それは常時チャンピオンズリーグ出場を目指すだけのクオリティを持ったチームに戻れるかもしれないことを意味する」

　だが、『SCOTTISH DAILY EXPRESS』によると、セルティックOBのスティリアン・ペトロフは、ポステコグルーがセルティックを離れることは当面ないとの関係を示した。

　元ブルガリア代表MFは英衛星放送『Sky Sports』で「良い監督や選手はいつもビッグクラブ、特にプレミアリーグのクラブへの移籍が噂になる」と述べている。

「だが私は、彼はセルティックで素晴らしい仕事をしており、残ると信じている。大切なのはプロジェクトだからだ。力を持っており、自分が推し進めるスタイルでプレーできると信じる選手たちがいる。だから、驚きはしないが、彼はあと数年とどまると信じているよ」

　セルティックでの目前の仕事に集中していることを強調しているポステコグルー。５大リーグからの誘いは今後ますます増えていくと思われる中、指揮官の今後のキャリアに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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