日本代表は３月24日、キリンチャレンジカップでウルグアイ代表と対戦し、１－１と引き分けた。

　日本は立ち上がりからボールを保持して好機を創出したが、38分に先制点を許す。前半はそのまま１点ビハインドで折り返したが、後半に交代カードを切ると徐々に流れを取り戻す。61分に途中出場の伊東純也がエリア内で倒されてPK判定。これはVARで取り消されるも、75分にこちらも途中出場の西村拓真がクロスに飛び込み同点弾をマーク。ウルグアイと互角の戦いを見せた。

　試合後、右サイドハーフで先発した堂安律が次のように試合を振り返った。

「SBとの関係性でやろうとしていたことにはトライしましたが、相手の守備のハメ方も良かったこともあり、それほど機能しませんでした。サイドにボールが入っても孤立してしまい、そこから先が上手くいかなかったです」
 

　長く酒井宏樹と長友佑都が務めた両SBの若返りは第二次森保ジャパンの注目ポイントのひとつと言えるだろう。ウルグアイ戦で堂安と右サイドのコンビを組んだのは、22歳の菅原由勢だった。堂安は菅原の特徴を「オフェンシブな選手だと分かっていた」と分析し、こうコメントした。

「由勢が上がってくれば使う意識を持ってプレーしました。ただ、サイドハーフとSBの関係性を使う回数が両サイドともに少なかったと思います。左サイドの（三笘）薫くんは1対1に強いですけど、僕はサポートがいてくれたほうが特徴を出しやすい。SBと関わる動きは、もっと回数を増やしていきたいです」

　また、サイドの関係性のほかに、チームとしての課題も口にした。

「ボールは持っていたけど、位置が低すぎました。また、ワールドカップではボールさえ持てなかった。ボールを保持する戦い方でワールドカップを勝ちたいという気持ちをチーム全体が持っているので、より敵陣に押し込めるようにクオリティを上げたいです」

　３月28日にコロンビア戦を控える日本代表。ワールドカップ後の初勝利へ、「準備期間は短いですが、代表活動はそういうもの。先輩たちもそういった環境で戦ってきたと思います。時間の無さは言い訳にせずやっていきたい」という堂安がリーダーシップを発揮し、チームを上向かせてくれるか、期待したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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