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名古屋の“ボールを持つ力”は向上の一途。失った勝点2すら糧にして、さらなる前進へとその牙を研ぐ

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2023年03月19日

野上のポゼッション感覚は新たなエッセンス

ボールを“持てる”ようになってきた名古屋。ユンカーは「動かし方を改善して、もっとスピーディに」とさらなる成熟を求める。(C)J.LEAGUE

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[J1第5節]名古屋0-0FC東京/3月18日/豊田スタジアム

 チーム作りは常に右肩上がりではいかないことを改めて感じた試合だった。

 前節、アウェーで柏レイソルを相手に理想通りの快勝(3-0)を収めた名古屋だったが、同じメンバーを並べてのホームゲーム、FC東京戦では自慢の攻撃力が鳴りを潜め、勝点1を確保するに留まっている。勝てばスコア次第で2019年以来の首位に立つこともできた一戦だったが、残念ながらそれは次の機会に譲られた。

 90分を通して名古屋もFC東京も6本ずつのシュートを放ち、前半においてはFC東京のシュート数はゼロ。これは試合全体を通じておおむね名古屋が優勢だったことを物語る。

 後半にアウェーチームが猛攻を仕掛けたとも言えるが、それでも得点を奪えなかったのだから名古屋の守備陣が一枚上手だった。ランゲラックに主だった守備機会はなく、ヤクブ・スウォビィクのセービングも79分の一回のみ。この試合の枠内シュートがこれ一本だったことを思えば、名古屋もまた相手守備を崩しきれなかったところはあった。

 とはいえ、マテウス・カストロには少なくとも2回の決定機があり、精度が伴えば結果は違っていたとも言える。ただし、それが彼に勝敗の責任を背負わすことにはならず、名古屋の攻撃にはどこかチグハグしたものが漂っていたのも確かなことだ。
 
 冒頭に書いた「右肩上がりではいかない」という印象がそこにある。今季はファストブレイクに加え、ビルドアップからの速い攻撃や、相手のプレスに屈しないボール保持、ボール運びもチームは大きなテーマとして取り組んできた。

 それが極端に表現できなかった開幕戦を反面教師に、2節からしっかりチャレンジするようになり、3節・サガン鳥栖戦での反省を踏まえた試行錯誤の結果が、4節・柏戦での快勝へとつながった。

 名古屋のボールを持つ力は向上してきている。事実、FC東京のプレッシングに対しても名古屋はクリアやフィード、シンプルに背後を取るロングパスに頼ることなくパスをつなげていた。

 この日は米本拓司がよくボールを受け、運び、ワンタッチパスも豊富に攻撃を前進させ、周囲もよく反応できていた。3バックのスタメンを奪った野上結貴も得意のパス出しだけでなく、かなり高い位置での守備も披露し攻守にチームを牽引。何より彼の持つポゼッション感覚は新たなエッセンスとなって、チームに変化をもたらし始めている。

 それがある側面では名古屋の攻撃を“遅く”した感が否めないのが、FC東京戦で感じた難しさだ。
 
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