“ハプニング”が起きたのは、延長後半の117分だった。

岩下が負傷欠場のなか、最終ラインを堅実に統率した丹羽。「1メートル、10センチ単位でコントロールした」写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

117分に藤春が決勝点を奪った歓喜のシーン。笑顔の今野が丹羽に向かってなにやら語りかけている。(C) SOCCER DIGEST
試合の流れを左右する“ハプニング”が起きたのは、延長後半の117分だった。
CBの丹羽が余裕を持ってGKの東口にバックパスを送る。なにげない場面だったが、そのパスはふわりとGKの頭を越えて、自陣のゴールへ。あわやオウンゴールとなりかけたが、東口が背面飛びで足を伸ばし、足先でわずかに触ってボールはポストに当たった。
難を逃れた東口がすぐさま前線にパスを送ると、オ・ジェソク→遠藤→パトリックとつながり、米倉がファーサイドに高精度のクロスを供給。この日が誕生日の藤春が最後に利き足とは逆の“右足ボレー”を叩き込み、G大阪が勝ち越しに成功した。
東口は「味方からもシュートが飛んでくるとは思わなかった」と冗談を飛ばしたが、結果的に丹羽の“オウンゴール未遂”が勝ち越し弾の起点となったのも事実。当の本人は「バックパスを出した瞬間、ポストに当たるのは分かった。跳ね返ったボールがどうなるかなという感じだった。あれがまさか、そのまま点につながるとは思わなかった」と振り返る。
「あれが入るのと、入らないのとでは全然違うし、紙一重のプレーだった」と反省の面持ちを見せるも、すぐにいつもの“丹羽節”が戻る。「サッカーの神様がいましたね。結果オーライです」と笑顔が弾けた。
「まぁ日頃、悪いことをあんまりしていなかったから、それが良かったのかなと(笑)。(ミスについて)全員にいじられまくりです。逆にいじってほしい(笑)。なにも触れられないほうが厳しい。あのプレーに関しては、監督にも『なにやってんだ、頼むぞ! まぁ勝てたから良かった』みたいなことを言われました」
CBの丹羽が余裕を持ってGKの東口にバックパスを送る。なにげない場面だったが、そのパスはふわりとGKの頭を越えて、自陣のゴールへ。あわやオウンゴールとなりかけたが、東口が背面飛びで足を伸ばし、足先でわずかに触ってボールはポストに当たった。
難を逃れた東口がすぐさま前線にパスを送ると、オ・ジェソク→遠藤→パトリックとつながり、米倉がファーサイドに高精度のクロスを供給。この日が誕生日の藤春が最後に利き足とは逆の“右足ボレー”を叩き込み、G大阪が勝ち越しに成功した。
東口は「味方からもシュートが飛んでくるとは思わなかった」と冗談を飛ばしたが、結果的に丹羽の“オウンゴール未遂”が勝ち越し弾の起点となったのも事実。当の本人は「バックパスを出した瞬間、ポストに当たるのは分かった。跳ね返ったボールがどうなるかなという感じだった。あれがまさか、そのまま点につながるとは思わなかった」と振り返る。
「あれが入るのと、入らないのとでは全然違うし、紙一重のプレーだった」と反省の面持ちを見せるも、すぐにいつもの“丹羽節”が戻る。「サッカーの神様がいましたね。結果オーライです」と笑顔が弾けた。
「まぁ日頃、悪いことをあんまりしていなかったから、それが良かったのかなと(笑)。(ミスについて)全員にいじられまくりです。逆にいじってほしい(笑)。なにも触れられないほうが厳しい。あのプレーに関しては、監督にも『なにやってんだ、頼むぞ! まぁ勝てたから良かった』みたいなことを言われました」