チャンピオンシップ準決勝の浦和対G大阪は11月28日、埼玉スタジアムで行なわれた。延長戦にもつれ込んだ熱戦は３-１でG大阪が勝利し、広島との決勝戦へと駒を進めた。
 
　３点目のアシストで勝利を決定づけた遠藤保仁のコメントをお届けする。
 
遠藤保仁（G大阪／MF）
 
――今日の試合のポイントは？
 
「先に点が取れて、じっくり構えながらできたというのはあります。間延びすると、どうしても浦和のペースになりがちですけど、そこを上手くカウンターで仕留められた。体力的に相手もキツいところはあったはずですが、ラッキーな形から得点が生まれた。あとはしぶとく、ヒガシ（東口）を中心に１点に抑えられたのが、勝ちにつながったと思います」

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――藤春選手の勝ち越し点が生まれる前は、びっくりしたと思いますけど？
 
「あれがオウンゴールになっていれば（編集部・注／丹羽のバックパスが自陣ゴールのポストに当たる）、歴史に残るゴールに（笑）。運があるのか分からないですけど、実際、あれから（勝ち越し点に至る流れは）始まっているので。ラッキーとしかいいようがない。あの時点で完全にフリーの選手ができていましたし、なんとも言えないですけど、勝ちは勝ち。運にも助けられました」
 
――浦和からすれば、弛みがあったのでしょうか？
 
「いや、自分たちにもあったと思いますし、丹羽が持った時点で、良いサポートができていれば、あのプレーは生まれなかったはず。そこは僕らの悪い部分であり、修正しなければいけない。ああいう場面ではできる限り、バックパスを減らしていきたい」
 
――あそこで決め切るあたり、勝負強さがあるのでは？
 
「そうですね。それ以前にもチャンスはあったと思いますし、間違いなく相手よりシュート数が少なかったなか、そのなかで３点が取れたのは評価してもいい。ギリギリの試合で勝ち切れる力がさらについていけば、こういうビッグマッチでも勝ち切れるチームになっていける」
 
――三冠を獲った昨季と比べて、今季の強さはどのあたりにあるのでしょうか？
 
「どうですかね、こういう試合でも動じなくなったのは間違いないですし、ACLでもギリギリのところで這い上がって、あそこ（ベスト４）まで行けた。一概にどこかというのは、今すぐには分からないですけど、自分たちのサッカーをすれば勝ち切れるという自信はついてきたと思います」
 
――この勝利で来年のACL出場権を獲得しました。
 
「それも今日のひとつの目標でもありました。チャンピオンを目指すなか、ACLの出場権をしっかり取れたのは、非常に良いこと。来年もACLを戦える楽しみができましたが、あとはチャンピオンを目指して戦っていきたい」