松本から1500人超の大サポーターが押し寄せる
2022年シーズンに1年でのJ2復帰を目ざしながら、まさかの4位に終わり、J3残留を強いられた松本山雅FC。2021年6月から指揮を執っていた名波浩元監督が退任し、今季から霜田正浩監督が率いる新体制へと移行。ゼロから再出発したところだ。
「勝点76・総得点76・総失点38でJ2昇格」という目標を掲げる指揮官にとって、昨季は総得点46というチームの得点力アップは最重要テーマ。しかも11点の横山歩夢(→鳥栖)、6点の外山凌(→徳島)、4点のルカオ(→岡山)という面々が去っただけに、新たな得点源を早急に作る必要があった。
2か月間に及ぶプレシーズンではこの点を中心に準備を進め、3月5日、開幕戦で奈良クラブのホームに乗り込んだ。
松本から1500人超の大サポーターが押し寄せる熱気のなか、始まったこの一戦。山雅は前線からのアグレッシブな守備を披露。高い位置でボールを奪い、人数をかけて攻めるというコンセプトを序盤から示していく。
今回、霜田監督が最前線に、Jリーグ通算107点の36歳・渡邉千真ではなく、動ける小松蓮を起用したのも「前から迫力を持って行く」という意思表明でもあった。トップ下の菊井悠介、右FWの滝裕太らもハードワークを惜しまずに敵に向かっていった。
一方で、速攻を仕掛けられない時には最終ラインから丁寧にボールをつないでビルドアップしていく遅攻も見せた。
「勝点76・総得点76・総失点38でJ2昇格」という目標を掲げる指揮官にとって、昨季は総得点46というチームの得点力アップは最重要テーマ。しかも11点の横山歩夢(→鳥栖)、6点の外山凌(→徳島)、4点のルカオ(→岡山)という面々が去っただけに、新たな得点源を早急に作る必要があった。
2か月間に及ぶプレシーズンではこの点を中心に準備を進め、3月5日、開幕戦で奈良クラブのホームに乗り込んだ。
松本から1500人超の大サポーターが押し寄せる熱気のなか、始まったこの一戦。山雅は前線からのアグレッシブな守備を披露。高い位置でボールを奪い、人数をかけて攻めるというコンセプトを序盤から示していく。
今回、霜田監督が最前線に、Jリーグ通算107点の36歳・渡邉千真ではなく、動ける小松蓮を起用したのも「前から迫力を持って行く」という意思表明でもあった。トップ下の菊井悠介、右FWの滝裕太らもハードワークを惜しまずに敵に向かっていった。
一方で、速攻を仕掛けられない時には最終ラインから丁寧にボールをつないでビルドアップしていく遅攻も見せた。
4バックの右CBで先発した野々村鷹人は「名波さんの時はボックス脇にボールを運ぶ狙いがあったので、ロングボールの質とか、落とす場所のほうにフォーカスしていたけど、霜田さんになってからは本当に小さいところから組み立てを1つ1つ指導してもらった。自分でも短期間で成長したと感じる」と、昨季からの変化を口にする。
確かに今季の山雅はボール保持がスムーズになり、中央とサイドを効果的に使いながら、人数をかけて前へ出るというスタイルが鮮明になっていた。
こうした展開から左SBの下川陽太がフリーで攻め上がり、クロスを上げるシーンが何度も生まれた。その際、小松や菊井、滝らがペナルティボックス内に侵入。上手く合えば1点という形を作れていた。それが、霜田監督の言う「点を取らせる形」の1つなのだろう。
「ゴール前に複数の人間が入ることによって、相手CBの2枚がトップの自分を見る状態になるので、他の選手が自然と空いてくる。このサッカーをやっていればゴール数は確実に増えてくる」と小松も自信をのぞかせる。見る者に期待を抱かせたのは確かだ。
ただ、この日の先制点は意図した流れからではなかった。29分の右CKの場面で、小松がゴール前で相手DF鈴木大成のファウルを受け、PKをゲット。それを決める形だった。開幕戦の重圧がかかるなか、どういう形でもゴールが生まれたのは大きい。この1点が彼らの緊張感を和らげたのは間違いないだろう。
1-0で折り返した後半も山雅が主導権を握り続けた。56分にはパウリーニョが右サイド外側で奪ったボールを右SB藤谷壮、菊井とつないで下川がフィニッシュに行くという決定機が生まれ、アタッカー陣3枚が代わった終盤には、アカデミー出身の田中想来が思い切りの良いシュートを放つなど、追加点を貪欲に狙い続けた。
確かに今季の山雅はボール保持がスムーズになり、中央とサイドを効果的に使いながら、人数をかけて前へ出るというスタイルが鮮明になっていた。
こうした展開から左SBの下川陽太がフリーで攻め上がり、クロスを上げるシーンが何度も生まれた。その際、小松や菊井、滝らがペナルティボックス内に侵入。上手く合えば1点という形を作れていた。それが、霜田監督の言う「点を取らせる形」の1つなのだろう。
「ゴール前に複数の人間が入ることによって、相手CBの2枚がトップの自分を見る状態になるので、他の選手が自然と空いてくる。このサッカーをやっていればゴール数は確実に増えてくる」と小松も自信をのぞかせる。見る者に期待を抱かせたのは確かだ。
ただ、この日の先制点は意図した流れからではなかった。29分の右CKの場面で、小松がゴール前で相手DF鈴木大成のファウルを受け、PKをゲット。それを決める形だった。開幕戦の重圧がかかるなか、どういう形でもゴールが生まれたのは大きい。この1点が彼らの緊張感を和らげたのは間違いないだろう。
1-0で折り返した後半も山雅が主導権を握り続けた。56分にはパウリーニョが右サイド外側で奪ったボールを右SB藤谷壮、菊井とつないで下川がフィニッシュに行くという決定機が生まれ、アタッカー陣3枚が代わった終盤には、アカデミー出身の田中想来が思い切りの良いシュートを放つなど、追加点を貪欲に狙い続けた。
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