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“タケ封じ”が対戦相手の合言葉…それでも久保建英が輝きを増す理由をソシエダ番記者が考察。セルタ戦後の発言は「同僚が耳を傾けるほど重みがある」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

ミケル・レカルデ

2023年02月22日

生きるレジェンドの復帰による最大の恩恵者

セルタ戦で先制ゴールをアシストした久保。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

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 ミケル・オジャルサバルは、チュリ・ウルディンの神話に登場する現代の神である。2週間前、エスパニョールの本拠地、コルネジャ=エル・プラットでトップチームでの初ゴールを記録してからちょうど7年が経過した。オジャルサバルは子供たちの憧れの的だ。ギプスコアのどこを歩いていても、彼のネーム入りのユニホーム着た子供たちを目にすることができる。

 オジャルサバルについて常に白熱するのが、ポジションを巡る議論だ。タイプ的には前線を幅広く動き回りながら違いを生み出す万能ストライカーだ。カンテラ時代の本職はFWだった。オジャルサバルがCFで起用されると「偽9番」と表現する輩が絶たないが、彼はれっきとしたFWだ。

 カンテラ時代には、右ウイングとしても起用された。中に切れ込みフィニッシュまで持ち込むプレーは当時から十八番だった。一方、トップチームに昇格して以来、主にプレーしてきたのが左ウイングだ。彼は左利きだから順足になる。またボランチの付近にまで顔を出して組み立てに絡むプレーが評価され、トップ下としても起用されたことがあるが、あくまでオプションに過ぎない。

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 昨シーズン、そのオジャルサバルの怪我による長期離脱を境に、イマノル・アルグアシル監督が中盤ダイヤモンド型の4-4-2の採用に踏み切ったのは周知の通り。ただ周りを活かすプレーをさせれば右に出る者がいないダビド・シルバを軸に据えることを前提にしてのシステムで、彼の負傷とオジャルサバルの復帰に伴い、指揮官は従来のメインシステムだった4-3-3に戻している。

 両翼にはそのオジャルサバルとタケ・クボ(久保建英)を配置。ここ数試合、“タケ封じ”が相手チームの合言葉となっていたが、オジャルサバルがもう片方のサイドでプレーすることで、マークが分散。その意味ではタケは生きるレジェンドの復帰による最大の恩恵者のひとりと言える。

 4-3-3にも4-4-2にも対応できるポリバレント性の高さも、昨夏、ソシエダがタケの獲得に踏み切った要因の一つだ。オジャルサバル同様、昨夏の入団以来、ポジションを巡る論争が白熱している要因でもある。

 局面打開力を活かすながらウイングが適性だが、その一方で彼はボールを触る回数が多ければ多いほど持ち味を発揮できる選手でもある。その点を踏まえれば、トップ下が適性ポジションと言え、シルバをお手本にして周りを活かすプレーを磨いていけば、今以上に輝きを放つことができるはずだ。
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