元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ氏が、スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチによる批判に猛反発した。英紙『Daily Mail』が伝えている。

　イブラヒモビッチは、最優秀GKに輝いたエミリアーノ・マルティネスがトロフィーで下品なジェスチャーを見せるなどした、カタール・ワールドカップ（W杯）王者アルゼンチンの行動を問題視。「彼らはもうこれ以上、何も勝つことがないだろう」と、次のように吐き捨てていた。

「（リオネル・）メッシは全てに勝った。彼は記憶に残るだろう。だが、振る舞いが悪かったそのほかを、我々はリスペクトできない。プロのトップ選手として俺がこう言うんだ。一度勝つことはあっても、二度はないという兆候だよ。ああいうのは気に入らない」

　この発言を受け、メッシの大親友として知られ、カタールW杯でもアルゼンチン代表のスタッフとして帯同していた34歳は、すぐさま反論。「あなたもプレー中に悪い振る舞いをしたことを覚えておこう。結局、後でまた投げられるなら、石は投げるなという話だ」と、鼻息荒く訴えている。

「彼らが悪い振る舞いをしたと話すには、あなたが最も相応しくないのでは？ この件に関してはあなたが間違っている。『これ以上勝てない』なんて本当に失礼だ。アルゼンチンを心配する前に、自分の国、前回のワールドカップにも出ていない選手たちを心配したらどうだ」
 

　アグエロ氏はさらに自身のマンチェスター・シティ時代、宿敵マンチェスター・ユナイテッドに在籍していたイブラヒモビッチが、ダービーで取った行動を回想。振る舞いを批判するに値しない理由として、こう付け足している。

「あなたが非常に模範的な選手なら、議論する必要はない。だがあなたは喧嘩っ早い。そういえば、シティとユナイテッドの試合でも（ニコラス・）オタメンディと喧嘩していたね。それにペップ・グアルディオラと言い争っていた。何かのきっかけで、ペップはあなたをバルセロナから売りたいと思ったのだろう。

　アルゼンチンの振る舞いが悪いという話をするには、まず自分のキャリアを振り返って、上手く振る舞えたか、ほどほどに上手く振る舞えたかを確認する必要がある。僕は、あなたが上手く振る舞えたとは思わないけどね」

　長時間に及ぶ反撃を「アルゼンチンはチャンピオンだ。我々はカップを掲げた。そして、あなたはそれを見ていた。不始末をした選手がカップを掲げる。申し訳なく思っているよ。ごめんなさいね」と、皮肉たっぷりに締めたアグエロ氏。鬱憤は相当溜まっているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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