「日本の勝利は奇跡ではない」ブラジル人記者が感嘆した森保Jと“ドイツとの差”。中立の観客を味方につけた戦いぶりを激賞[現地発]【W杯】

カテゴリ:日本代表

リカルド・セティオン

2022年11月27日

森保監督は戦術の天才だ

ドイツを撃破した日本の戦いぶりに中立のファンも声援を送った。(C)Getty Images

画像を見る

 日本の勝利が決まった時、青のユニホームのサポーターたちは歓喜の涙を流した。世界はドイツ撃破をサプライズと報道した。しかし、それは間違っていると思う。

 日本の白星はサウジアラビアがアルゼンチンを下したことと並んで報じられたが、それも違うと思う。サウジアラビアの勝利は運の良さ、というよりはアルゼンチンの不運が大きかったが、日本の場合は決して偶然ではない。これが日本の実力だ。

 もちろん勝利は喜んでいいが、まるで奇跡か何かのように思うのは止めた方がいい。日本人はもっと自分たちの代表に自信を持っていい。

 日本は本当にいいチームだった。鎌田大地のスピード、遠藤航のインテリジェンス、板倉滉のエレガント、伊東純也の危険なアタック……。そして浅野拓磨については、なんでこんないい選手のことを私は知らなかったのか、自分を恥じた。この大会が終わったら、必ず強豪クラブからオファーが押し寄せるだろう。

 そして日本の勝利の鍵、権田修一だ。彼はこの試合でマヌエル・ノイアーに、アリソンに、ティボー・クルトワに、GKとはどういうものかを教えた。どんな選手と対峙しても、どんな時でも決して恐れを抱かず、常に守備をリードする。試合後にミックスゾーンで彼と会ったが、喉がかれていた。
 
 6月に日本とブラジルが親善試合で戦った時、私は森保(一)監督のサッカーを、ただハードな当たりするだけでなんの戦術もないものと感じたが、この日の感想は180度違った。森保は戦術の天才だ。

 前半にじっくりと相手と自分のチームを研究し、後半に完全にはまった采配をした。この勝利の一部は監督のものである。日本人サポーターは森保監督のチャントを歌っていた。W杯でそんな風に応援してもらえる指揮官などそうそういるものではない。

 ドイツは決して悪いチームではなかった。世界最高の選手がそろっているし、前半には4ゴールするかの勢いだった。マン・オブ・ザ・マッチは権田が獲得したが、GKがファインセーブを連発したということは、それだけ相手も強かったということだ。しかし日本はそんなチームに堂々と勝利した。

【PHOTO】カタールW杯のスタンドを華麗に彩る“美しきサポーターたち”を厳選!
【関連記事】
「日本のように蘇生するチームがあるとは!」名手サネッティが見た森保Jの劇的勝利。「ミュラーやノイアーに引けを取らないレベル」と賞賛したのは? 盟友・長友ではなく…【W杯】
【コスタリカ戦のスタメン予想】思い切ったターンオーバーを活用へ。W杯デビュー組の谷口、山根、守田らを経験者と絡ませたい
「ほぼ平愛梨やった」FIFA国際映像に映ってフォロワー急増の美女サポが話題!「めっちゃかわいい」【W杯】
「とりあえず落ち着いて」本田圭佑が長友佑都の“ブラボー”に意見!「あれをいじる奴が代表内にいないのか…」【W杯】
本田圭佑が“バカにしている”と批判したドイツ代表DFの奇妙な動き、元韓国代表MFも痛烈非難!「無礼だ」「日本には屈辱的」【W杯】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 完全保存版!
    5月25日発売
    祝! 浦和3度目V!
    日本クラブの
    ACL挑戦記
    アジアでの現在地を探る
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト いよいよ市場オープンへ!
    6月1日発売
    2023 SUMMER TRANSFER
    夏の移籍
    「完全ガイド」
    決戦目前! CL決勝展望も
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVol.38
    1月13日発売
    岡山学芸館が初優勝!
    第101回高校選手権
    決戦速報号
    全47試合を完全詳報
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ