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【日本代表 26の肖像|柴崎岳】パフォーマンスの最大出力に集中。不変の観察眼でチーム全体をマネジメントする

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2022年11月23日

若き日の名スピーチ

自身2度目のW杯に臨む柴崎。冷静沈着なゲームメイクと決定的なラストパスに注目だ。(C)Getty Images

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 ついに幕を開けたカタール・ワールドカップ。森保一監督が率いる日本代表は、いかなる戦いを見せるか。11月23日、初戦の相手はドイツ。ベスト8以上を目ざすサムライブルー、26の肖像。今回はMF柴崎岳(レガネス)だ。

――◆――◆――

 青森県の出身で、地元の野辺地SSSという街クラブでサッカーの楽しさを学んだ柴崎岳。高校サッカー屈指の強豪である青森山田高では、1年生にして10番を背負った。

 高校2年生で“常勝軍団”として知られる鹿島アントラーズと仮契約。初めて目にした時も、視野の広さやボールを扱いながらのルックアップ、正確なパスなど、特別な才能を感じた。

 ただ、中盤の選手にしてはあまり動かないという印象も受けた。エレガントだが、ガツッとしたところがないクラシカルな司令塔のイメージそのものだが、柴崎なりのビジョンに裏打ちれるものでもある。

 当時から周りの状況をよく観察して、無駄なことをしない選手だった。高卒ルーキーとして鹿島で1年目から11試合に出場した柴崎は、2年目にブレイク。2012年のJリーグ・ベストヤングプレーヤー賞を獲得し、その時のスピーチを覚えているファンも少なくないだろう。
 
「今年のヤングプレーヤー賞を受賞にするに値する選手は0人でした。世界に目を向ければ、ACミランのエル・シャーラウィ、レアル・マドリードのヴァラン、サントスのネイマール。彼らのような活躍をしている選手がいるかといえば、そうではありません。彼らに一歩でも近づき、日本を代表する選手になっていかなければ世界とは戦えない」

 そうした意識の高さを裏付けるように、柴崎は鹿島で堂々と振る舞いながら、誰よりも勝者のメンタリティを持つ小笠原満男の隣で成長を続けていく。

 鹿島で活躍を見せる一方で、代表で頭角を現すのは遅めだった。ロンドン五輪のメンバーに選ばれず、ザックジャパンでも2012年の親善試合で呼ばれたが、出番はなく、東アジアカップ(現在のE-1選手権)は体調不良で辞退に。

 なかなかチャンスをモノにできないまま、W杯を前にした2014年の国内合宿でもアピールが叶わず、ブラジルW杯のメンバーには選ばれなかった。

 本格的にA代表入りしたのはアギーレジャパンだったが、14年10月にシンガポールで行なわれたブラジル戦で、ネイマールを擁するブラジルに0-4の惨敗を喫した。そこで改めて痛感した世界との距離感。一歩でも近づくために、スペインでの挑戦を続けてきた。
 
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