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過去最大の混戦!カタールW杯の優勝候補6か国をスペイン人記者が検証。ダントツのクオリティを誇るのは?

カテゴリ:国際大会

エル・パイス紙

2022年11月20日

復讐心に駆られたエースが最高の輝きを

ネイマール(左)が牽引するブラジルとメッシ(右)を擁するアルゼンチンは下馬評が高い。(C)Getty Images

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 カタールW杯は、過去最大の混戦模様を呈している。ドーハに降り立った出場32か国の中で、絶頂期を迎えているチームも、他と比較して傑出した戦略や組織力に基づいたコンスタントな結果を保証する支配者も見当たらない。スペインを除いた優勝候補と目される列強国を検証した。

●ブラジル
 カタールの砂漠の中で、ブラジルはオアシスのような存在だ。陣容的には今大会ダントツのクオリティを誇る。ロシアでは一体感が欠如していたが、だからこそ各選手の今大会にかける思いは強い。その筆頭格はネイマールだ。きっかけは、今夏、パリ・サンジェルマンが退団の扉を開いたことだった。突然の復讐心に駆られたエースは、17年夏にバルサを退団して以来、最高の輝きを放ち続けている。もともと実力に疑いの余地はない。

 しかも彼の周りには、一線級のツールを持ったチームメイトが揃っている。ガブリエウ・ジェズスのマークを外す動き、アントニーのプレーの選択肢の豊富さ、カゼミーロのピンチの芽を摘む洞察力、マルキーニョスの壁、アリソン・ベッカーのシュートストップ能力はその代表例だ。さらにヴィニシウス・ジュニオールをはじめ上昇気流に乗る優れたバイプレイヤーの存在も、強力なチームの礎を支えている。

「チャンピオンになる時が訪れた」。チッチ監督も自信を覗かせるが、この言葉は、もう失敗が許されないという覚悟の裏返しでもあるだろう。最多5回の優勝を誇るブラジルは、2002年日韓大会以来、頂点から遠ざかっている。南米勢がこれだけ長い間、優勝トロフィーを手にすることができていないのは初めてのことだ。
 
●アルゼンチン
 ロシア大会以降、ブラジルは30試合で1敗しかしていないが、その唯一の黒星をつけたのがアルゼンチンだ。舞台は、21年コパ・アメリカ決勝、マラカナンだった。ただそれでもチームとしての不安定さは拭えない。

 例えばリオネル・メッシは、パリSGに移籍して以来、本来の姿を取り戻すことができていない。キャリアの中で初めて直面した環境の変化に加え、新型コロナウイルス感染による後遺症も重なり、コンディションの調整に苦しんでいる。ただそれでもメッシは、アルゼンチンで最高の選手であり続けている。この周囲の選手とのギャップの大きさは、才能が枯渇しているサッカー大国の現状を浮き彫りにしている。

 そんな中、リオネル・スカローニ監督が取り組んできたのは、安定した守備を土台にしながら、ボールホルダーがメッシの許可なくリスクを冒さない機能的なチーム作りだ。中盤に傑出したゲームメーカーはいないが、ギド・ロドリゲス、アレクシス・マク・アリステル、ロドリゴ・デ・パウル、アレハンドロ・ゴメスといった選手はメッシのサポート役としては優秀だ。

 後方には、攻撃陣の頑張りを台無しにしないだけのディフェンダーが揃っている、中でも、クリスティアン・ロメロ、ニコラス・オタメンディ、リサンドロ・リサンドロを擁するCB陣は、2006年ドイツ大会以来、最も堅固な守備ブロックの構築を可能にしている。

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