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南米の屈強FWとバチバチのバトル。静岡ユースCB行徳瑛がSBS杯で高めた経験値「日本人と全然違った」

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2022年09月01日

長短の高精度パスで攻撃を構築

ウルグアイ戦ではFWジョナタン(左)と激しくマッチアップ。一歩もひけを取らなかった行徳(右)は「大きな経験になった」と振り返る。写真:安藤隆人

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 SBSカップ最終日、静岡ユース対U-18ウルグアイ代表の一戦。この試合で目を引いたのが、静岡ユースのCB行徳瑛とウルグアイのFWジョナタン・レイとの激しいマッチアップだった。

 ウルグアイの1トップを張るジョナタンは、立ち上がりから屈強なフィジカルとボディバランスを駆使し、独特の間合いでフィジカルコンタクトを仕掛けてきた。

 ボールを受ける前に腰でぶつかってきたり、背負った瞬間に両手を後ろにやって行徳を抱えるようにブロックする。そんなジョナタンに対し、行徳は怯むどころか腰でコンタクトを仕掛けて相手のアタックを吸収したり、逆にバランスを崩させた。

 さらに見えないところで掴んでくることに対しても、バックステップで間合いを開けてから飛び込んだり、飛び込むフリをして間合いを開けたりと、頭脳的なディフェンスを見せた。

 時間が経過するごとに明らかにジョナタンは行徳とのマッチアップを嫌い、ポジションも行徳から距離を置くようになった。だが、これによって行徳のもう1つの長所が引き出される結果となる。

 彼の武器はビルドアップの質の高さ。静岡学園でも最終ラインからドリブルで運び出してから展開したり、対角のボールや裏へ落とすボールを駆使して、攻撃の起点になる。この試合でも行徳は長短の精度の高いパスで攻撃を組み立てた。

 行徳の攻守にわたる貢献もあって、チームは39分に齊藤柚樹が先制点を挙げると、68分にオウンゴールで追加点、76分に齋藤晴が決めて3−0の完封勝利を収める。

 続く第二試合でU-18ウズベキスタン代表がU-18日本代表をPK戦の末に下したことで、静岡ユースは2位に終わったが、県選抜チームが各国の代表と戦っての堂々たる成績であった。
 
 ウルグアイ戦後、行徳はこう大会を振り返った。

「最初の2試合(ウズベキスタン戦は3-3でPK負け、U-18日本代表戦は1-1でPK勝ち)ではつなぎの部分、守備の部分でバタバタしていた。でも、試合を重ねていくごとに良くなって、今日の試合は連係ミスも減っていって、試合中に声をかけてお互いの距離感だったり、コミュニケーションを試合の中で取れたと思います。

 守備としては前へ前へとなっている時こそ後ろがバランスを取ってリスク管理しないといけない。攻撃に傾いても後ろは後ろで切らさずにゼロで抑えることを意識しました」
 
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