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「全部やっちゃおう」と吹っ切れた天野純。韓国で未経験の“優勝”を手にし、堂々のJ凱旋を期す【インタビュー】

カテゴリ:海外日本人

元川悦子

2022年08月26日

俊輔や憲剛や家長のように

韓国の蔚山現代で活躍中の天野。現地メディアは「今季Kリーグ最大の補強」と絶賛するほどだ。写真提供:蔚山現代

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 日本を離れ、海外に活躍の場を求めて戦い抜く――己の信念を貫き、独自のキャリアを刻むサムライの生き様をディープに掘り下げる。韓国のKリーグで研鑽を積むレフティ天野純は、いかなる想いで海を渡り、将来を見据えているのか。

――◆――◆――

 古くはパク・チソン、最近ではファン・ウィジョ(ボルドー)のように、Jリーグ経由で欧州へ飛躍する韓国人選手は少なくないが、Kリーグ経由で欧州へ羽ばたく選手はほんの一握り。「日本から韓国へ行くのは都落ち」といったネガティブなイメージはいまだに根強いものがあるかもしれない。

 それを変えようと目下、奮起しているのが、蔚山現代に所属するレフティMF天野純だ。

「自分は30歳を過ぎているので、再び欧州へ行ける可能性は低いと思いますけど、このまま終わるつもりはない。Jリーグに戻ってもうひと花咲かせたいと思って韓国に来ました。

 シュンさん(中村俊輔/横浜FC)や(中村)憲剛さん、家長(昭博)さん(川崎)も30代半ばでMVPを取っているし、自分もそういう選手になりたい。今は蔚山で結果を残すことだけに集中しています」と貪欲に高みを目ざし続けているのだ。

 横浜F・マリノスのアカデミー出身で、順天堂大を経て、2014年に横浜でプロキャリアをスタートさせた天野は「日本屈指の技巧派MF」として名を馳せてきた。
 
 森保ジャパン発足直後の2018年9月のコスタリカ戦で代表デビューも飾っており、19年夏にベルギー2部のロケレンへ赴いた際には「彼なら十分にやれる」と前向きに評されていた。

 ところが、同シーズンに23年ぶりの2部降格を強いられたロケレンは深刻な経営難に直面。成績も振るわず、コロナ禍突入後の20年4月には破産宣告という最悪のシナリオが現実になった。

 もちろん選手も影響を受け、天野は志半ばで横浜へ復帰。Jリーグで再出発したが、20年、21年ともに絶対的なレギュラーを掴めず、試合に出たり出なかったりという状況が続いていた。

「出番が少ないまま30歳を過ぎたこともあり、『このまま行ったら右肩下がりになる』という危機感が強まりました。だからといって、Jではマリノス以外に行くつもりはなかった。

 蔚山からオファーを受けたのは、まさにそんな時でした。日本をよく知るホン・ミョンボ監督が自分を欲しいと言ってくれたのは嬉しかった。行くべきか残るべきかでかなり悩みましたけど、『日本に居続けると甘えが出る。新しい環境でチャレンジしたほうがいい』という結論に至り、韓国行きを決断したんです」と偽らざる胸中を口にする。
 
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