韓国でプレシーズンツアーを行なっているトッテナムのアントニオ・コンテ監督が、取材に対応。自軍のエースであり、現地のスーパースター、ソン・フンミンを激賞した。英紙『Daily Mail』が７月12日付けで伝えている。

　今月８日に30歳の誕生日を迎えた韓国代表FWは、15年夏にレバークーゼンからトッテナムに加入以来、ゴールを量産。昨シーズンはキャリアハイとなる23ゴールを挙げ、アジア人初のプレミアリーグ得点王に輝く偉業を成し遂げた。

　しかし、父親であるソン・ウンジョン氏は、「もっと成長しなければならない。世界トップクラスのクラブでしっかり活躍しないと、ワールドクラスとは言えない」と発言。当の本人も「父の意見に全面的に同意する。本物のワールドクラスの選手なら『ワールドクラスの選手なのか』という論争自体が起きないだろう。このような議論があること自体がまだ成長する余地があるということだ」と謙虚な姿勢を見せていた。

　それでもユベントス、チェルシー、インテルと、率いたクラブをリーグ制覇に導き、優勝請負人の異名も持つ名将の中では、そのステータスは確定しているようだ。「私たちはワールドクラスの選手について話しているんだ」と笑みを浮かべ、こう訴えている。
【動画】ソン・フンミンが決めた衝撃の70メートル弾
 

「最高の選手の１人であり、おそらく多くの人が彼を過小評価している。ソニーは世界のどのチームでもプレーできるよ」

　52歳のイタリア人指揮官はさらに「彼は、私が彼についてどう考えているか分かっている」「彼について話す機会があるたびに、私はポジティブなことしか言えない」とも語り、移籍も取り沙汰されたなか、残留を決断したことに感謝を伝えている。

「チームに残ってくれて、とてもラッキーだ。彼のような選手を持つことは、とても幸せなことだ。いつも笑顔で、トレーニング中にも分かるように、いつも素晴らしい態度で、非常に良い取り組みをしている。彼はトップクラスだ。右足も左足も素晴らしいクオリティを持っているし、よく走る。これ以上、選手に求めるのは難しい」

　トッテナムは13日、天野純（蔚山現代）らKリーグから選抜されたオールスターチームとプレシーズンマッチを戦う。今や指折りのストライカーに成長したソン・フンミンは、母国で世界基準のプレーを見せられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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