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湘南の最終ラインを支える舘幸希。3戦連続のクリーンシートを手繰り寄せた173センチCBの対人守備は圧巻だった

カテゴリ:Jリーグ

岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

2022年07月03日

「どの局面でもボールを奪いきれるのは自分の良さ」

1対1の守備に自信を持つ舘。サポーターから付けられたキャッチフレーズは「対人王(デュエルキング)」だ。写真:滝川敏之

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[J1第19節]湘南0-0名古屋/7月2日/レモンガススタジアム平塚
 
 E-1選手権の開幕(7月19日)が近づくなか、湘南で今最も注目されているのはFWの町野修斗だろう。リーグ戦直近6戦で6ゴール。J1の得点ランキングでも一時は2位へ急上昇を果たした(現在は3位)。今季成長を見せている決定力はさることながら、巧みな足もとの技術と185センチの長身を活かしたポストプレー、献身的な守備、裏へのスピードと、万能性が評価されているポイントだ。
 
 しかし、湘南を支えているのは町野ら攻撃陣だけではない。17節・FC東京戦からの3試合連続クリーンシート達成に大きく貢献しているしている守備陣こそが、今のチームの牽引車と言える。なかでも出色のパフォーマンスを発揮しているのが3バックの右を務める舘幸希だ。
 
 試合後に本人が語ったように「良い距離感で守れている」ユニットとしての守備力がチームの武器になっていることは間違いない。ウイングバックも含めた最終ラインの連係は抜群で、ブロックを組みながらも積極的に前に出てボールを奪いにいく守備戦術が浸透しているのが見て取れる。
 
 連動性のある守備がベースとしてあるなかで、舘が一層輝いて見える理由はいくつかある。ひとつは対人守備における圧巻の強さだ。舘や杉岡大暉らが務めるストッパーはウイングバックの背後を突かれてカウンターを受けると、1対1の局面にさらされる場面もある。名古屋戦でもマテウスや相馬勇紀と対人勝負になる局面もあったが、粘り強く対応し、決定機は作らせなかった。
 
 対人守備の手応えについて質問されると「中央ではシュートブロックをすることが最優先だが、どの局面でもボールを奪いきれるのは自分の良さ。奪ったところから推進力をもってカウンターにつなげることを意識している」とコメント。自信をのぞかせるのも当然で、今の舘は地上戦で全幅の信頼を置けるほどの存在感がある。
 
 舘の強みが地上戦の安定感だけかと言われれば、そうではない。173センチとCBでは小柄ながら、跳躍力を活かした滞空時間のあるヘディングでロングボールを跳ね返し、機を見て攻め上がる勇猛果敢な姿勢も頼もしい。ストッパー自体が派手なポジションではないかもしれないが、注目度は前述した町野やクラブのホープである田中聡の陰に隠れがちだとしても、この24歳DFにもぜひ期待していただきたい。彼がこの調子を維持し続ける限り、湘南から得点を奪うのは難しいはずだ。
 
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
 
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