U-23アジアカップを戦っているU-21日本代表は、６月12日に準々決勝に挑む。相手はU-23チームで今大会に参戦している韓国。2019年のU-20ワールドカップで準優勝したメンバーが多数招集されており、イ・ガンインなどの海外組も３名参戦している。

　そんな期待値の高いチームを率いるのは、かつてセレッソ大阪や柏レイソルでも活躍したファン・ソノン監督だ。

　では、実際に今回の韓国代表はどんなチームなのか。現地で取材を行なっている『ネイバースポーツ』の美人記者ノ・ジンジュ氏に話を聞いた。
 

　日本のUAEとの初戦後に、チェイス・アンリについて、熱心に質問をしていたノ氏。日本サッカーに高い関心を示すなど、精力的に取材を続けている。そのなかで「韓国サッカー界のレジェンド」と称するファン・ソノン監督が志向するサッカーについて、「繊細で速いテンポの攻撃的サッカーを望んでいる」と話す。

　元Jリーガー指揮官は日本を警戒しており、ノ氏は「日本の選手たちはアベレージが高いと、 これは韓国の監督も知っています」と語る。特に注目しているのは日本の組織力だという。

「日本の選手たちはみんな上手い。 グループステージでは５人の選手で５ゴールを決めている。この事実が物語っています。 アシストも４人が記録していますしね。 ひとりの個人技で打開するのではなく、組織で戦うチームだと感じています。本当に組織力は素晴らしいです。 地道にトレーニングしてきたチームだということがよく分かります」

　注目している日本の選手は、細谷真大と鈴木唯人で、攻撃力が素晴らしいという。

　果たして、伝統の日韓戦で日本はどのような戦いを見せるのか。日本の戦いぶりを高く評価する韓国人記者も警戒を強めているのは間違いない。運命の一戦は日本時間12日の22時キックオフだ。

取材・文●松尾祐希（フリーライター）

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