かつてチェルシーやトッテナムなどでプレーしたジェイソン・カンディ氏が、英メディア『tlakSPORT』で、サンティアゴ・ベルナベウで起こった大逆転劇を語った。

　現地時間５月４日に開催されたチャンピオンズ・リーグ（CL）準決勝の第２レグで、レアル・マドリーはマンチェスター・シティとホームで対戦。第１レグを３―４で落としていたなか、73分にリャド・マハレズに痛恨の一発を浴び、リードを２点差に広げられてしまう。

　しかし、ドラマはここからだった。90分にカリム・ベンゼマの折り返しからロドリゴが１点を返すと、そのわずか１分後にもロドリゴはダニエル・カルバハルのクロスからヘッドで叩き込み、なんと土壇場で５―５に。こうなったら止まらないホームチームは、延長戦に入って５分にベンゼマがPKで勝ち越し点を奪い、白熱の一戦に終止符を打った。
【動画】90分ロドリゴ！91分ロドリゴ！延長５分ベンゼマ！驚異的な粘りを見せたマドリーがマンCに大逆転勝利

　もう１つの準決勝で、ビジャレアルがリバプールに２戦合計２―５で敗れた際は、守護神のヘロニモ・ルジを戦犯扱いし、「５失点のうち４つは彼のせいだ」とこき下ろしていたカンディ氏は、今度はイングランドの雄を猛批判。「シティは何をしたんだ？ このように降参し、崩壊し、試合を台無しにするようなチームは見たことがない」と吐き捨てている。
 

「彼らは消えてしまったんだ。シティのファンとしては受け入れがたいことだろうが、彼らは怖気づいてしまった」

　一方、絶望的な状況から奇跡の生還を果たしたマドリーを絶賛。その偉業をこう訴えている。

「彼ら（シティ）はすでに食事を飲み込んでいた。勝利はお腹の中にあったのに、レアル・マドリーらは喉から胃まで手を伸ばし、勝利を奪い返したのだ。素晴らしい試合だったよ。台本にないドラマで、今年のこの大会は驚異的だ。マドリーのおかげだね。よくやった」

　同様に大逆転を果たした決勝トーナメント１回戦のパリ・サンジェルマン戦といい、驚異的な粘り強さを見せ続けているマドリー。この勢いのまま決勝でリバプールも撃破し、後世に残る“おとぎ話”を完結させられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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